ウィッチブレードのひとりごと
[ウィッチブレードのひとりごと] テオ･サート広場の屋台で何か食べ物を買ってこよう。 私は部屋を出ると狭い路地をぬけ、木工広場に出た。 魔法研究所の横を通りかかったとき、黒い人影がビクトリアス広場に向かうのが見えた。 何気なくそちらに目をやると、…
[ウィッチブレードのひとりごと] エルガディンの調査報告書 １：はじめに（調査目的） ダイアロス各地には様々な時代に様々な民族（文明）によって建てられた建造物が分布している。しかし一部を除き、個々の建造物がいつ誰によって建てられたのかは必ずしも…
[ウィッチブレードのひとりごと] 空がうっすらと明るくなってきた。 早朝のセリに向けて人通りが増えてくるころだ。 そろそろ張り込みを止めたほうがいいかな。 はぁ。 私は一つため息をつき、姿を隠していた物陰から立ち上がった。 ずっと同じ格好でしゃが…
[ウィッチブレードのひとりごと] もう帰らなくちゃいけないから。 私は彼女にそう言った。 実際、お腹がすいて仕方がなかったし、 ここで止めなければ彼女は永遠に話を続けそうな気がしたからだ。 でも、彼女の話は面白いので続きを聞きたいと思った。 だか…
[ウィッチブレードのひとりごと] この階段の近くには、夜になると半透明の人影があらわれることを 私は知っていた。 ミーリム海岸も、夜になるとダーイン山入り口近くに幽霊が出る。 でもミーリム海岸の幽霊たちと違って、ここの幽霊たちは 話しかけても返事…
[ウィッチブレードのひとりごと] エルアン人が造った建物はここだけじゃないよ。 私があたりを見回していると、彼女はそう語りかけてきた。 エルアン人が建てたものはダイアロス中に残されているという。 その言葉を聞いて、私はそれらしい建物を思い出そう…
[ウィッチブレードのひとりごと] 彼女が連れて行ってくれたのは、川に面した断崖絶壁の上だった。 まわりよりも一段高いそのがけの上には、石造りの階段が建っていた。 石造りの階段は、ゆるく弧を描きながら空中に向かって伸びており、 途中で途切れている…
[ウィッチブレードのひとりごと] レクスール・ヒルズに着くと、彼女はお気に入りの場所に案内してくれた。 レクスールの城門から程近いところにある岩山の上だ。 そこは普通に登ってこれる場所ではなかった。 岩山というよりは岩の塔といったほうがいいよう…
[ウィッチブレードのひとりごと] レクスール・ヒルズが好きなんだ。 その彼女の言葉を、私はよく理解できなかった。 「好きな場所」ってどういう意味だろう？ 「便利な場所」というならわかる。 銀行のそばや、アルターやマナ・ポーターの近くなど、 荷物の…
[ウィッチブレードのひとりごと] でもあなたは火力なんじゃないの？ 彼女は私の持っている弓を指差しながらたずねてきた。 確かに私は弓を持っているから、はたから見ると火力に見えるかもしれない。 でも、ダンスや物まねなどの補助的なスキルを沢山とって…
[ウィッチブレードのひとりごと] 会長とあの女の人は、何を話し合っていたのだろう？ 私はお店の天井をぼんやりと見つめた。 あの人はアルケィナとエル研の間の連絡係なのだろうか？ もちろんその可能性はあるだろう。 でも、それだけじゃないはずだ。 単な…
[ウィッチブレードのひとりごと] あの女の人のおかしな行動は、アルケィナとも関係があるのだろうか？ 私は岩茸とサーモンのホイル焼きを食べながら考えた。 私たちはイーゴが悪者だと教えられてきた。 ノア・ストーンの力やモラ族の秘術をイーゴが悪用しよ…
[ウィッチブレードのひとりごと] 私は料理を注文しおわると、お店の中を見渡した。 料理ギルドの本店にしてはやや狭いと思える店内は、客席の半分くらいが埋まっている。 レランの本店で落ち着いて食事をしたいなら、お昼時は避けたほうがいい。 お昼時には…
[ウィッチブレードのひとりごと] もちろんガードの人は一日中ここに立っているわけではないだろう。 あの日の朝、ここに居たのは別のガードの人かもしれない。 私はあまり期待しないで声をかけてみた。 すいませんー ところが運がいいことに、ガードのクリス…
[ウィッチブレードのひとりごと] 忘れちゃう前にエルガディンの調査結果をまとめないといけない。 それはわかってるんだけど、なかなか手につかない。 集中できない理由はわかってる。 この前ビスク港で見たことが気になってるからだ。 机の上にペンを置き、…
[ウィッチブレードのひとりごと] 他の人がどう考えてるかは知らない。 でも私は、パーティのメンバーには大事さの順番があると思ってる。 色々なツアーや討伐の募集に参加して、そう思うようになった。 一番大事なのはヒーラーさん。 パーティが全滅寸前にな…
[ウィッチブレードのひとりごと] エルガディンの調査から帰ってきて、久しぶりにシェル・レランに行くことにした。 鹿の肉は嫌いじゃないけど、いつも同じものばかりだとあきる。 街にいるときくらいは、他のものが食べたいし。 ビスクアルターから倉庫街に…
[ウィッチブレードのひとりごと] 私はヒーラーさんと二人、ヌブールアルターの前に残された。 白いドレスに身を包んだ彼女は、何か考え込んでいるように見えた。 どうしたのー？ 私は彼女に声をかけてみた。 うん・・・。 彼女の話を聞くと－ どうやら、さっ…
[ウィッチブレードのひとりごと] ヒーラーさんからリザオールの蘇生魔法がかかる。 私は役立たずなんだから、後回しでいいのにー と思いながらも、そういうわけにもいかず生き返る。 しかし、状況が変わっていないのだから結果も変わらない。 後衛の４人は、…
[ウィッチブレードのひとりごと] 一般に、後衛は前衛に比べて防御力が低い。 だから後衛は（役立たずの私も含め）、たくさんの敵に囲まれて戦いたくないものだ。 もちろん完全に安全な場所はありえないけど。 できるだけ敵に囲まれない場所に位置取って、そ…
[ウィッチブレードのひとりごと] 会長とはじめて会ったのがいつだったか。 もう忘れてしまった。 でも、どこで会ったのかは良く覚えてる。 それは募集掲示板の前だった。 「黒アリ女王討伐：１パーティ」の募集に集まった５人の中に、私と会長はいた。 集ま…
[ウィッチブレードのひとりごと] ビスクにはいろんな形や装飾をした建物がたってる。 ビスクを調べてみて、それがわかった。 ビスクにいろんな建物があるのは、ビスクの複雑な歴史と関係があるのかな？ ほかの町は、どうなんだろう？ ダイアロス中の建物を調…
[ウィッチブレードのひとりごと] 今日、久しぶりに研究会に参加した。 少し遅れて集合場所に着いたら、知らない女の人が会長と話していた。 黒い魔法使いっぽい服を着た人だ。 私は会長に用があったので、二人が話し終わるのを待っていた。 二人はなにやら情…
[ウィッチブレードのひとりごと] 「ドラキア軍」のことを「ビスク軍」と呼び始めたのは誰だろう？ エルガディンの人たちじゃないのは確かだと思う。 だってビスクには元々自分たちが住んでいたんだから。 元々自分たちが住んでいた町の名前で敵を呼ぶという…
[ウィッチブレードのひとりごと] ビスクについて考えているうち、あることに気がついた。 「ビスク軍」という呼び方は、変じゃない？ だって、少し前まではエルガディンの人たちがビスクに住んでいたんだから。 そのころはエルガディンの人たちが「ビスク軍…
[ウィッチブレードのひとりごと] でもまあ「そういうことにしておい」て、エルアン文様がビスクの街中で見られる理由をあれこれ考えたてみた。 とりあえず私が思いついたのは三つ。 一つ目の仮説は－ 「ビスク港の一部やラスレオ大聖堂は、エルアン人が造っ…
[ウィッチブレードのひとりごと] 忘れてしまうといけないから、例の模様について私の考えをまとめておこう。 まず、例の模様に名前をつけることにする。 色々考えたが、単純に「エルアン文様」と呼ぶことにした。 「エルアン文様」 もちろんそれは私が勝手に…
[ウィッチブレードのひとりごと] ビスク港で例の模様を見つけてから、他のビスクの地域も調べてみた。 こうしてみると、ビスクには色々な形や装飾の建物があることが良くわかる。 でも、例の模様はなかなか見つからなかった。 結局、普段私があまり行かない…
[ウィッチブレードのひとりごと] 研究会に参加するようになってから、色々な建物が気になるようになってきた。 町を歩いているときも、冒険に出ているときも、気がつくと建物に目が行くようになってしまった。 街中で建物を見ながら歩いていると、何度も人と…
[ウィッチブレードのひとりごと] 現在エルアン文明のものだと考えられている遺跡として、エルアン宮殿・火竜神殿・黄昏砦・空中神殿などが知られている。 これらの遺跡を調査するうち、あることに気がついた。 これらの遺跡の装飾には、ある模様が共通して使…
