[ウィッチブレードのひとりごと]
ヒーラーさんからリザオールの蘇生魔法がかかる。 私は役立たずなんだから、後回しでいいのにー と思いながらも、そういうわけにもいかず生き返る。 しかし、状況が変わっていないのだから結果も変わらない。
後衛の4人は、取り巻きアリたちに囲まれて体力を削られていく。 ヒーラーさんの回復魔法は追いつかず、後衛はまた倒れてしまう。
火力さんたちは何度も死んだ。 ヒーラーさんも何度も死んだ。 もちろん私も何度も死んだ。 元気に走り回っていたのは盾役さんだけだった。
・・・
時間はかかったが、盾役さんの大活躍により、なんとか女王は倒せた。 お互いにねぎらいの声を掛け合う。 疲労困憊の4人に対し、盾役さんのさわやかな笑顔がとても印象的だった。
その後、ヌブール村のアルター前で私たちは解散することになった。 別れの挨拶を交わし、アルターに乗り込むひとたち。 アルターの前には私と、何か考え込んでいるヒーラーさんの二人だけが残された。
私はヒーラーさんにお疲れ様でしたと挨拶し、他の人たちと同じようにアルターに乗ることもできた。 そうしなかったのは何か特別な理由があったからじゃない。 考え込んでいるヒーラーさんがなんとなく気になったというだけだ。
つづく