[ウィッチブレードのひとりごと]
私はヒーラーさんと二人、ヌブールアルターの前に残された。 白いドレスに身を包んだ彼女は、何か考え込んでいるように見えた。
どうしたのー? 私は彼女に声をかけてみた。 うん・・・。 彼女の話を聞くと- どうやら、さっきの戦いを苦戦したのは自分の責任だと思っているらしかった。 どう立ち回ればよかったのか考えているらしい。
しまったー。 私は彼女に声をかけたことをちょっと後悔した。 はっきり言って、私は魔法が苦手だ。 魔法にはすごくたくさん種類がある。 どの魔法にどんな効果があるかなんて、とても覚えきれない。 いろいろな魔法を、それぞれにふさわしい時にふさわしい場所で使わないといけない。 しかも場合によっては敵の攻撃をさけながら・・・。 そんなの私には絶対無理だから。 魔法使いは頭のいい人じゃないと出来ない仕事だと思う。
私には彼女にアドバイスできることなど、あるはずがなかった。 ごめんなさいー。 彼女にあやまりながら、ひとつだけ気になることがあった。 たぶん、わかってるとおもうけどー。 私はそのことを彼女に話すことにした。
つづく