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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
誰でもお気軽にお越しください!

会長との出会い その11

[ウィッチブレードのひとりごと]

この階段の近くには、夜になると半透明の人影があらわれることを 私は知っていた。 ミーリム海岸も、夜になるとダーイン山入り口近くに幽霊が出る。 でもミーリム海岸の幽霊たちと違って、ここの幽霊たちは 話しかけても返事をしてくれないのだった。

この人たちがエルアン人だよ。 彼女がそう言うのを私はなんとなく予想していた気がする。 エルアン人はみんな滅んでしまったけど 霊体として魂だけ現在に残っている人たちがいるんだ。 そう話す彼女の顔は影になって、その表情を読み取ることはできない。 でも、その声はかすかに震えているように思えた。 霊体になりながら、今はなくなってしまった都のそばにたたずむ エルアン人たち。 彼らは何を考えてここに立ち続けているのだろう。

やがて完全に陽が落ち、肌寒さを感じるようになってきた。 そして彼女は話し続ける。 エルアン人の幽霊は神殿や宮殿にもいるよ。 神殿や宮殿にも体が透けて見える人がいるでしょう? 言われてみれば、神殿の中や宮殿の中庭にも半透明の女の人が 立っていたことを私は思い出した。 彼女たちもエルアン人だったのか・・・。

昔ダイアロスには、エルアン人という人たちが住んでいた。 私は今まで全く気がつかなかったけど、 私たちの身近なところに彼らの残した遺跡がある。 エルアン人たちは現在のダイアロスにも色々な形で 影響を及ぼしているんだ。

エルアン人と彼らの文明について話し続ける彼女を見ながら、 しかし私は別のことが気になっていた。

この人はお腹がすかないのかな?

つづく