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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
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全ては代償

[セレナイアの手記]

私がダイアロスに向かう航海の途中で難破した時 水の中で確かにイルミナと名乗る人の声を聞いた。

それから、気が付けば海岸に倒れていて モラ族に助けてもらったのだっけ。

後から聞いた話によれば、ビスクの女王、イルミナ様と モラ族の長、イーノスさんが協力して 私のようにダイアロスを目指す途中に力尽きた人を蘇生している。

改めて思えば、この協力関係はとても不思議だと思う。 イルミナ様は、いわば外部からの征服者のトップで イーノスさんはダイアロスでもっとも古い種族のトップ。

しかもイルミナ様率いるドラキア帝国軍は エルガディンを退けた後にモラ族も迫害していたみたい。

一体どういう経緯で今の関係になったのだろう? お互いどんなメリットがあったんだろう?

そもそも、協力って一体何をしてるんだろう?

魂になって歩き回った結果から、1つ思いついたことがある。 イルミナ様は、人の魂に直接語り掛けることができるんじゃないかな 生者でも死者でも、島の周囲まるごと取り囲むほど広い範囲に。

島に近づくことができた旅人がもし難破してしまっても イルミナ様がその人の魂を見つけて、島に呼び寄せる。 魂を呼び寄せたら、モラ族の秘術を復活させる。

こんな役割分担じゃないかな。

うーん、でもまてよ。 私たちが普段蘇生するときは、魂と身体を結びつけないといけない。 魂はイルミナ様が呼んでくれたとしても、身体は海に沈んでしまっている。 ソウルバインダーが回収してくれたのかな? その時に、魂とダイアロスの土地を結びつけて、最初のホームポイントを設定してくれたのかな?

ここまで考えて、とても嫌な予感がしてきた。 ダイアロス各地にいるソウルバインダーは、死体を回収するときに必ずこう言う。 「闇の秘術と引き換えに、お主の能力を頂戴する。」 能力っていうのは、体力や知識、剣の腕や魔法の熟練みたいな、その人が身につけた全ての経験。 魂の元に身体を呼び寄せるときには、例えば1日分の剣の練習の成果を差し出すことになる。

それで、私がこの島で目を覚ました時、私はなんの知識も技術もなく、ひ弱で魔力も弱かった。 島に来る前に何をしていたかは思い出せないけれど 農婦でも酒場の給仕でも何かしらの経験は身に着けてるはず。 それらがすべてなくなっているのだとすれば

私は… 今までの人生全てを代償に、この島の住人になったの…かな。

それでも、きっと後悔していないのでしょう。