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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
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フローティングパウダーの使い道

[元銃弾販売員Ctanaの日記]

ガープの石とフローティングパウダー、この2つはどちらもバエルが持っている物だ。 バエルシャーマン、バエルウォッチャー、スカイウォッチャー、ベビーウォッチャー、ガープ。 バエルの仲間は、この5種類に分類されている。 姿かたちは全く同じで見分けがつかないバエルたちを、私は、全て同じ種族なのではないかと思っていた。違う名前で呼ばれているけど、どれも同じ種類の空飛ぶ目玉なのではないかと。

鍛冶屋さんに案内を頼んで行ったイルヴァーナの鉱山で、何かが見つかるかもしれないと漠然と思っていたのだけど、私が見つけようとしていたのはたぶんガープの石だったのだろう。鉱山に住むバエルの中に石を持っている個体が見つかれば、ガープとバエルは同じ種類の空飛ぶ目玉だという証拠になる。

バエルたちがどこに居るのか良く知っている鍛冶屋さんに案内してもらって、私は、鉱山の中のバエルを、できるだけたくさんできるだけ広範囲にわたって狩った。 しかし、日が暮れるまでバエルを狩り続けた私たちが手にしたのは、大量のフローティングパウダーだけだった。

 

「古代樹の葉と交換できるわよ」 と言ったのは賢者さんだ。あたりはもうすっかり暗い。 暗闇の中に、賢者さんの身体を覆うマントがぼんやり白く浮かび上がっている。 居候している家のオーナーが経営するオープンカフェ。その小さなテーブルに向かい合わせに置かれた椅子に、私たちは腰かけている。

テーブルの上に積み上げられているのはフローティングパウダー。私が今日集めてきたものだ。 これを50個使えばテレポートポーションが作れる。だが、テレポートの魔法が使える私には必要のない物だ。その積まれたパウダーを眺めながら、どう使ったものかと私が訊いたのだ。先ほどの言葉は、他に使い道があるかと訊くと返ってきた答えだった。

「古代樹の葉ですか?」 と私。古代樹の葉から作れる回復薬は魔法使いにとっては役に立つ薬だ。それと交換してもらえるとはありがたい。

「うん。アルケィナの4つ星、“選ばれし者”になると受けられる仕事ね」 アルケィナの仕事なのか…。アルケィナがパウダーも集めているのだろうか。 意外だった。アルケィナはフローティングパウダーではなくガープの石を集めているのだと思っていたからだ。

「アルケィナは、ガープの石だけじゃなくてこのパウダーも集めているんですか?」

「いや、アルケィナに渡すのではないわよ。これを集めている人が居て、その人に持って行ってあげる仕事なの」

「なるほど。アルケィナが使うわけではないのですね」

「うん。エタトゥール滝にあるプリズム・フォレスト。あそこにいる女の子が、あやしい人から逃げるためにテレポートポーションを作りたがっているらしいの。イルヴァーナのバエルウォッチャーを倒して、フローティングパウダーを20個集めてくるように言われるわ」

「イルヴァーナの、バエルウォッチャー、ですか?」

「うん。そう言われるわね」 それを聞いて、私は首をかしげる。どうしてわざわざあんな危険な場所に行ってこいなどと言うのだろう。フローティングパウダーを集めるのなら、イルヴァーナまで行く必要はない。レクスールのスカイウォッチャーとベビーウォッチャーもフローティングパウダーを持っている。 イルヴァーナの鉱山は、ギガースと呼ばれるひとつ目の巨人が徘徊する、とても危険な場所なのだ。

「バエルウォッチャーの居る場所まで行くには、ギガースたちの横を通り抜けて行かなくちゃならないですよ。しかも、ビスクからはかなり遠い。レクスールでもあのパウダーは手に入りますよね?」

「そう言われれば確かにそうね。イルヴァーナまで行く必要はないわよね…」 賢者さんも首をかしげた。

 

もしかして、と私は思う。 もしかして、私と同じ目的なのだろうか。

フローティングパウダーを持って帰るのが目的ではなくて、鉱山のバエルを倒すことが目的なのではないだろうか。パウダーが目的なら、もっと安全でもっと近いレクスールで狩りをすれば良い。 わざわざイルヴァーナへ行ってこいと言うのは、危険な場所に居る手ごわい敵を倒させるため。難しい仕事をさせるためではないだろうか。

そこまで言うと考えすぎだと言われそうだが、パウダーをプリズム・フォレストの女の子に渡すというのすら、バエルを狩りに行かせるための口実なのかもしれない。

ともあれ、バエルウォッチャーを倒してフローティングパウダーを集めてこいと言っているのだから、イルヴァーナの鉱山で狩りをさせたいことには間違いない。 アルケィナが、ギルド員にイルヴァーナでバエルを狩らせる目的とは、いったいなんなのだろう。