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エルアン文明研究会

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Page061 信じる神:『力こそ、真理なり。』

[カザヒシのメモ帳]

「我らが求めるのは 純粋なる支配 !

 偽善に満ち溢れた、この世を打ち砕き  破壊神の元、我らの力を示すのだ…

 強き者が、美しき世界!  強き者が、正しき世界!

 作られた笑顔に、作られた政(まつりごと)。  この全てを壊して、新しい世の中を作りあげるのだ!」

マブ教の司祭である男性は、マブ教について興味があると言ったら、 いかにも宗教団体の人間という様子で、とても熱く語ってくれた。 彼らの教義に正義はなく、自分達が悪であることを認める。 信者の女性の言葉を借りるなら、「心の闇を開放するのです!」というやつなのだろう。

「強い者が支配者となり、弱い者は滅ぶのみ。  弱き存在は、消えゆくもの。  …ただ、それだけの理(ことわり)。」

司祭はこうも言った。これも、地下墓地では良く耳にすることだ。 強い者が支配し、弱い者は滅ぶ。少々残酷で荒っぽい教えではあるだろう。 しかしそれはある意味で真理ではないかとも思う。 力を持つ者が上に立つ。それは至極当然のことではないだろうか? 人の上に立つ者は、当然人の上に立てるだけの力は持っているはずだ。

私は決して、自分が強いとは思わない。武力もないし、魔法に秀でている訳でもない。 けれど、私には私なりの生き延び方がある。 気配を消し、並みの人なら追い付けないほどの速さでどこまでも走り続ける。 頭を使って、やり過ごす方法を考える。 相手を観察し、調べ、見極めることで、勝機や逃げ道を見つける。 直接的な武力や魔力はなくとも、それは私の強さと言える部分だろう。

弱い者が滅ぶ。動物たちがそうであるように、それは自然の摂理なのだ。 弱いまま死ぬということは、強くなろうとする努力が足りなかったのかもしれない。 もちろん、努力して敵わないこともあるだろう。 それはきっと、相手の方がより強くなろうとしたからだ。

マブ教徒でさえ、子供は保護し、マブ教に染めながらも生きる力を与えている。 強き者が支配者となり、弱きものが滅ぶ。 強くなれば望むものを手に入れられる、そして滅ぼされる側にならぬように強くなれ。 つまりそういうことではないだろうか。

「我は自分の力を信じ イーゴ様 の力を信じる。

 儚く消えゆく泡のような…現人(うつしびと)の戯言に  溺れて死ぬ人生なぞ、滑稽ではないか。

 正義とは、全て虚言だ。

 マブ教の教えこそ、力こそ、真理なり。  我はそう信じ生き、そして死にゆくだろう。」

親の顔を知らないというマブ教に拾われたガードの男性は語った。 逃げるだけならまだしも、私の力で今の彼にはとても歯が立たないだろう。

彼は強くなったが、支配者になったわけではない。力を持った彼は、己の道を見つけたのだ。 力こそ、真理。彼はもう、そう簡単に滅ぼされる側に回ることはないだろう。