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エルアン文明研究会

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Page071 信じる神:サスール

[カザヒシのメモ帳]

何とか目的地の手前まで駆け抜けた。それほど足が速くないとはいえ、やはりバイソンは危険だ。 バイソンを避けるために思わぬ回り道をしたせいで、日が暮れかけてしまった。 安全なサスールで夜を過ごすつもりだったが、そうもいかなくなったので、 一旦ハティル砂漠の方へ向かい、入ってすぐのテントを借りることにした。一休みして出発しよう。

早くに休んだのでまだ薄暗い時間だったが、そのままサスールへ向かうことにした。 特徴的な朱色の門が迎えるその先が、獣人達と修行者達が住むサスールだ。 手足の鋭い爪や、まるで猫のような顔つきの姿。ビースト・ブラッド族。彼らを街で見かけることはない。

まだ朝早い時間だったので、サスールを見て回ってから話を聞こうと思っていたら、聖牙広場に人がいた。 僧兵達が指導者の元で訓練をしているのだ。そういえば、前にそんな話を聞いたことがあった。

以前ここを訪れた時、旅人達が凶暴な牛を討伐するというので、雑用などの手伝いをしていた。 おかげで私もサスールの人に受け入れてもらうことが出来、友好的に迎えてもらっている。 本来ここの人達は排他的で、余所者が受け入れてもらうには相応の信頼を得なければならない。 だが一度受け入れてさえもらえれば、皆親切で優しい。見た目こそ特徴的でも、大した違いはないのだ。

ふと気になった事と言えば、人種の偏りだろうか? どうしても珍しい獣人が目についてしまうが、絶対数としてはそれほど多くはない。 ニューターとパンデモスが比較的多く、砂漠前とアルター前にコグニートのソウル・バインダー。 すこし離れたところにエルモニー族が一人。考えてみれば、他の街ではまずあり得ない光景だった。 ヒューマンが一人もいないのだ。確かにエルフも、ドワーフも、オーガもいないが、 そう言えばエルビン渓谷でも、ビスクから来た人達以外では、ヒューマンはいなかった気がする。 話の内容に気を取られ過ぎていたせいか、行商人が出入りしていたせいか、上手く思い出せない。 エルビンに来てからほとんど見かけなかったことは確かだろうが、何か理由があるのだろうか?

ハチの被害に困っていたり、凶暴な牛が暴れていたりと、僻地であるが故の苦悩も多いようだ。 流通の面でも多少難があるらしく、食材や鉱石が不足しがちという悩みも聞こえてくる。 とはいえ、ここにもアルターがあるため、旅人なら簡単に往来が出来る。 サスールに興味があったり、店や銀行を利用したい旅人達が協力し、少しは解決に近付いているようだ。

サスールの指導者は預言者のボアド様という方らしいが、直接会うことは出来ない。 高齢のためサスール城から出ることはなく、中に入ることも許されない。 代わりにボアド様の右腕である、フェイ様が実質的な指導者としてサスールを管理している。

サスールにも預言書があり、その預言書には不穏な未来が書かれているらしく、それを憂慮する者もいる。 そろそろフェイ様に直接話を聞いてみよう。