今日もモラの家の中をよく見ていこう。
多くはないけれど、家具の他にもいくつか気になる物がある。
壁際の棚には、いくつかのツボが置かれている。
これは水がめかな?
金色に縁取られていて、肩のところにガラスか宝石のようなものが埋まっている。
何より全体に塗られたうわぐすりが
ビスクやネオクのものと比べてもとても美しい。
こちらのツボに入っているのは大豆かな?ゴマにしては大きいし…
どこの家にも、必ず1つは同じものがあるみたい。
つまり、彼らの主食は大豆なんだろうか。
そういえば食べ物屋さんでも味噌を売っていたっけ。
今でこそ交易で、ヌブールでも肉や魚が手に入るけれど
農耕に適した広い土地は迫害によって奪われていただろうから
ここみたいに森の奥の小さな土地で
細々と豆を育てて生き延びていたのかもしれない。
もし、長い間大豆中心の食生活をしていたとして
彼らほど洗練された文化をもった種族なら
大豆料理もきっと発達したんじゃないかと思う。
茹でたり、蒸したりだけじゃなくて
スープにしたり、バターで炒めたり?
納豆…にするのはエルガディンの人たちかな。
モラ族の郷土料理、食べてみたいなぁ。