[カザヒシのメモ帳]
アクセル様のおかげで、ビスクの人達に対する見方は少し変わった。 誰もがラル・ファク教を心から信じているという訳でもないのだろう。 生まれ育って根付いた習慣、感覚。 ラル・ファク教徒であることが当たり前の社会で育ったのだから、 ラル・ファク教徒にとって当然のことは当然行う。その程度の認識しかない人たちだっているだろう。
それにしても、ラル・ファク教という宗教はなかなか攻撃的だ。 攻撃的というか、排他的というか、異教徒に対しての厳しさを痛感する。 エルガディンの神への信仰に対しては特に苛烈だ。 野蛮、田舎者、愚か……攻撃対象として認識された、ということだろうか? 異教徒だからと言って、聖堂に入れてくれないというようなことはないあたり、 寛容なところもあるのも事実ではあるけど。 単に改宗を望む意思を見せれば拒まれない、というだけのことだろうか?
マブ教に関して言えば、元々褒められたような教義ではないのかもしれないけど…… ビスクでは単純に気味悪がっている程度の話しか聞かなかった。 マブ教が行っている闇の儀式などから考えると、 随分軽い扱いというか……あまり興味がないのだろうか? そもそもマブ教について詳しく知っているのかどうかも怪しい気がする。 ラル・ファク教にとってエルガディンは攻撃対象でも、マブ教はまだ眼中にないという扱いなのかな。 この先もっとマブ教が力を増した時は、エルガディンよりひどい言われようになるかもしれない。
モラ族やサスール、エルビンのオーガ達に関しては、まず話にあがらない。 やはりこちらも認知度自体が低いのか、あまり興味を持たれていないのか。 ひとまず『敵』ではない彼らに対しては、関心がないというところなのだろうか?
次はネオクの方まで行って、ビスクの人らに散々言われているエルガディンの宗教について調べよう。 竜の神や古代の英雄など、あまり詳しいわけではないから、これもいい機会だ。 東エリアからネオクのアルターまで走ろう。