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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
誰でもお気軽にお越しください!

元銃弾販売員Ctanaの日記

銃弾販売員

ネオク山の銀行前。 昔ここで売り子をしていた時にはもっとたくさんの人が居たけれど、久しぶりに訪れたその場所はずいぶん閑散としている。 あれだけたくさん居た売り子たちも今は姿が見えず、夜な夜な集まって来ていた人たちは、もうここには居ない。 私は…

喋る亜人

[元銃弾販売員Ctanaの日記] このダイアロス島には、さまざまな亜人たちが暮らしている。 アルビーズの森に住む、宝を守るガーディアンの名を持つ “スプリガン”。 ネオク高原に住んでいる、スプリガンの同族で鉱山のいたずら妖精の名を持つ “ノッカー”。 ダー…

神か、人か

[元銃弾販売員Ctanaの日記] アルターを降りると、私は薄暗い闇に包まれた。陽の光が届かない地面の下。松明の灯りもなく、あたりを照らしているのは赤紫に光る不思議な石の、ぼんやりとした輝きだけだ。 ここは、ムトゥーム地下墓地。ネクロマンサーを育てる…

ソウル・バインダー

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 現代のハティル砂漠に残骸として残っていたモラタワーの中は、この1万3000年前の世界ではまだ清潔感と光に満ちた神秘的な空間だった。 ゲオのメインアルターからモラタワーに移動し、目のくらむような高さにかけられた吊り橋を渡…

番外編 賢者Herionの仕事

[賢者Herionの仕事] ( [元銃弾販売員Ctanaの日記] 番外編 ) 「いつもすみませんー。よろしくお願いしますー」 元販売員さんが、走る私の後ろから声をかけてくる。 振り返っても彼女の姿は見えない。彼女は今、霊体として存在しているのだ。 私たちはその生…

虫とトカゲ

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 塔は、なかば砂に埋もれて傾いていた。 ねじ曲がっていびつに伸びた先端。土とも岩ともつかない黒い肌。 近くに立って眺めてみると、砂に埋まったこの塔は、Ancient Ageにあるモラタワーそのものだ。 「モラタワーが半分以上砂に…

見覚えのある景色

[元銃弾販売員Ctanaの日記] その穴は、砂になかば埋もれた状態で口を開けていた。 石を正方形に組んだ入口からは、石で作られた階段が地中へと続いている。 「こんな砂の中に階段が・・・」 入口から薄暗い穴の中をのぞきこんで鍛冶屋さんが言う。 「砂に穴を掘…

世界の中心

[元銃弾販売員Ctanaの日記] エルビン渓谷の北東部からは、曲がりくねった険しい道が山の中へと続いている。 サスールの人たちが住むエルビン山脈へと向かう道だ。 オーガが住むエルビン渓谷の村までサスールからやって来るのに使う道で、サスールの人たちは…

箱はいったい誰のもの?

[元銃弾販売員Ctanaの日記] のどかな日差しに照らされながら、牛がのんびり歩いている。 渓谷の西部にあるオーガ村から続く道が、南西から来て折れ曲がり、そのまま南へと続いている。 この道は、ときおりビスクからの行商人が通る道だ。 彼らは、ミーリム海…

宝探し

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 「宝探しに行かない?」 そう言ったのは鍛冶屋さんだ。 いつものミトヤのオープンカフェ。 私は、滝を眺めながら、椅子に座って考えごとをしていた。 「掘るのは私がするから、出てくるガーディアンを倒して欲しいの」 鎧を着込ん…

図書室で調べもの

[元銃弾販売員Ctanaの日記] ラスレオ大聖堂は、ビスク中央広場から長い橋を渡った先にある石造りの立派な建物だ。 高くそびえる尖塔がいくつか並び、その上にある鐘が正午になると荘厳な音で時を知らせている。 聖堂の中には礼拝室があるのだけど、礼拝に訪…

共に進む時間

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 「落ちてきた? のですか?」 驚いて大きな声を上げてしまった。 すっかり陽が暮れてしまったミトヤの大樹には、私と賢者さん以外の人影は無い。 遠くから響いてくる滝の水音だけが、ざわざわとかすかに聞こえている。 私は、現代の…

もっと大きな樹

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 北にある大きな滝から流れ落ちた水は、円形の土地をぐるりと取り囲むように水辺を作っている。 中央には、こずえの先も見えないほど高くそびえる巨大な樹。エルアン宮殿の中庭にあった木を大樹などと呼んで良いのかなと思ってしま…

大樹

[元銃弾販売員Ctanaの日記] その大きな樹が生えているのは、石の壁で囲まれた四角い箱の中のような場所だった。 床も石、天井も石。高い梢に隠れてよく見えないけれど天井の中央部からは光が差し込んでいる。 ここに来るまでの道にも、たくさんの敵が居た。 …

怪物

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 数が多い。スルト鉱山のエルアンナイトと同じ物なのだそうだが、視界に入るだけで十体は居る。 片端から倒して進んでも良いのだけれど、私たちは、知覚範囲を狭める魔法をかけてエルアンナイトたちの横をすり抜けて行った。 狭い…

ヴァルグリンド

[元銃弾販売員Ctanaの日記] レクスールは高低差が大きくて谷にも隔てられているので、いつ来ても迷子になってしまう。 ぼんやり景色を眺めている間に、賢者さんたちの姿は地形に隠れて見えなくなってしまった。 イプスのような見渡す限りの野原なら見失うこ…

緑色の巨人

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 「彼の考えていることは、きっと彼にしか理解できないのでしょうね」 賢者さんはそう言うと、いつものように玄米茶をすすった。 私の前にはアイスコーヒー。場所はいつものオープンカフェのいつものテーブルだ。 3000年後のイプス…

氷の世界

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 動物の鳴き声も、鳥の羽ばたく音も聞こえない。ただ風の音がするばかりで、生き物の気配はどこにもない。イプス湖の底にある傾いたアルターから私と鍛冶屋さんがやってきたのは、雪と氷に覆われた3000年後の世界だった。 ノア・ス…

もう1つのアルター

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 北にある滝から落ちた水はそのまま南に向かう川になり、大きな湖へと流れ込んでいる。 岸辺に立って見上げると、湖の中央には立派な城が見えた。イルミナ城だ。この中でイルミナが日々祈りを捧げているらしい。 私が居るイプス湖…

静かな村

[元銃弾販売員Ctanaの日記] アルビーズの森から洞窟を抜けて、私たちはモラ族の暮らすヌブールの村まで足をのばした。 アルビーズからヌブールへは、森の東にある人工的に掘られた横穴を抜けてくるようになっている。ヌブールの村そのものも、横穴を抜けて行…

モラが作ったもの

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 日暮れが近いのか、アルビーズの森は暗さを増している。 オルヴァンたちの足音とスプリガンの甲高い声が霧の中から聞こえてきて、また霧の中を遠ざかっていく。遠くに見えている火は、スプリガンたちが集落で燃やしているたき火だ…

妖精の森

[元銃弾販売員Ctanaの日記] アルビーズの森は、昼間でも薄暗い場所だ。 濃い霧と空が見えないほど生い茂った木の枝にさえぎられて、陽の光もあまり届かない。 霧の中から現れて走り去っていく青い影はこの森に住むオルヴァンという竜族。青いウロコに包まれ…

作られた生命

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 古代モラ族はホムンクルスを作って、それを使役していた。労働力として使っていたらしい。 モラがどこから来たのか、ここに来たのは何のためなのか。ここでいったい何をしたかったのか。そして、ここで何をしたのか。 わかってい…

番外編 賢者Herionの記憶

[賢者Herionの記憶] ( [元銃弾販売員Ctanaの日記] 番外編 ) 私に残っている最初の記憶は、波の打ち寄せる砂浜だ。 そこに打ち上げられるよりも以前のことは、記憶の中に無い。海の中を漂っていたようにも思うのだが、あたりの様子もそのとき私が思っていた…

ホムンクルスとバエル

[元銃弾販売員Ctanaの日記] モラたちが乗ってきた箱舟、そして、モラたちが造った古代遺跡。エルビン渓谷にあるこの2つの遺跡を見た後、スルト鉱山にある火竜神殿を見てきたわけだけど、火竜神殿の転送装置からエルビン渓谷南部の古代遺跡に転送されるのはな…

地底の神殿

[元銃弾販売員Ctanaの日記] らせん状の坂を降りると、温度が急に高くなった。 ここから先は、真っ赤な鱗におおわれた火トカゲが居る地帯だ。 坑道の壁も赤く光り、竜岩石もここのは赤い。地底にある溶岩の熱が、このあたりまで上がってきているようだ。むわ…

スルトの毒トカゲ

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 「そりゃまあ、そういうこともあるかも知れないけど、ただのあんたの想像にすぎないね」 鍛冶屋さんはそう言って苦笑いした。 「なんにせよ、あの箱舟と古代遺跡が、モラがこのダイアロスにやってきて最初に居た場所であるのは間…

箱舟に乗って

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 古代モラ族の古文書が見つかったという遺跡は、エルビン渓谷の南にある。 ホムンクルスというのは、人間を創り出す技術、あるいはその技術によって創り出された人間のことだ。 私もそうだけど、このダイアロスに居る旅人たちの身…

ホムンクルス

[元銃弾販売員Ctanaの日記] アルターを覆うドームは、屋根が崩れ落ちてしまっている。ぽっかり空いた穴から見えているのは、青い空と緑のまったく無い土色の山。ドームの外には生き物の気配が希薄な土と岩の世界がどこまでも続いている。 ここはネオク山。私…

悪しき心

[元銃弾販売員Ctanaの日記] 冷たい風が吹いている。涼しいと表現するには冷たすぎる風だ。 ここはサスールの国。エルビン渓谷の北にそびえる険しい山をひたすら登って行くとたどり着く小さな国だ。ビースト・ブラッド族と呼ばれる獣人と、僧侶と忍者と牛たち…