モラ族の建物や道具は、一目で私たちのそれとは違う。
建物の壁には、大体セメントようなものに、タイルが埋め込まれた模様があるし
家の床にも、カラフルなタイルが埋め込まれている。
一見素朴だけど、長い歴史の中で培われた、洗練されたセンスっていうのかな。
ビスクやネオクにはもっと凝った模様がたくさんあるけど
このシンプルな美しさも決して負けていないと思う。
タイルのほかにも、気になる模様があった。
モラの一般的な家には必ずといっていいほど床に敷かれている
円形のカーペットには、タルタロッサを思わせる鳥の模様が描かれている。
モラの人たちにとってタルタロッサは何か特別な意味があるのかな?
それとも、歴史の中で何か関係があったのかもしれない。
残念ながら、それを語ってくれる人はいなかったけれど…
でも、少なくとも彼らがミーリム海岸の近くに住んでいたことはあったのでしょう。
人に追われるまでは。