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エルアン文明研究会

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会長との思い出

[アルケーの回想]

会長と初めて会ったのはもう10年も前だっけ? もう記憶が曖昧なんだ。たしかケール・タングンかネヤの里だと思う。旅人といろいろ話して帰る頃のような気がするからたぶんケール・タングン。

 

……今日も旅人と話して満足したからもう帰ろうとする頃にその女の子はやってきた。

「歴史について調べてるんだ……」

たしかそんなことを言っていたと思う。ケール・タングンには変わり者しかいないから、また楽しそうなことをしている人がいるなってくらいにしか思っていなかったんだ。それから何度か会ったけどいつも自分が帰る間際だから一言二言挨拶して終わりだったと思う。

 

それから何年か経って、いろいろなことに飽きちゃって刺激がほしくて高いところとか綺麗な景色のところへテレポートできる登山石を探している頃だったかな。自分にはまったく登山スキルもないのにどうやって登山石を集めようとしたんだろう? 落下速度を抑える服もないのに両手いっぱいにホカホカの焼き芋(ハイクォリティーで空までぶっ飛べる!)を抱えて貼り紙(募集チャンネル)を出していたのかな? 今でも登山スキルも服もまったく持っていないんだ。

 

そんな時、ビスクの通りで偶然、すれ違った。

ケール・タングン以外で会うとは思っていなかったから、通り過ぎてからジャンプして呼びかけていたかも? とにかく会えて良かった。強引に誘ってあちこち連れて行ってもらった。たしか既に何個か登山石を持っていたから自分がまずいくつか飛んでみて無さそうなところへ連れて行ってもらったっけな。どこへ連れて行ってもらったかあまり覚えてないけど最後は、12日間戦争の3大英雄の1人、アルケミストのカミナ様の像の本のところでお喋りした。

広場の像の名前なんて気にしたこともなかったから、3大英雄の名前がスラスラ出てきてスゴイって思った。本当にダイダロスについて調べているんだ。そういう活動があるんだってその時に初めて知ったんだ。

 

(つづく・・・かも?)