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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
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神より英雄に、祈りを

[セレナイアの手記]

英雄の隣で戦うということは、どれほど戦士を勇気づけるのだろう。 どんなに素晴らしい剣や鎧を与えられることよりも 英雄と共に、その身ひとつで死地に赴くことを選ぶのだろうか。

明かりが闇を照らすように、彼らは恐怖を打ち払う。 街灯が道を照らすように、彼らも私たちを導いてくれるのだろうか。

私は、街灯のことより12日間戦争のことを考えていた。 といっても戦争中のことでもなくて、戦争が終わった直後のことを。

後にビスク人になるドラキアの人たちはどんな気持ちで暮らしていたんだろう。 兵士たちはみんな、苦しい勝利だったと言っているし 見知らぬ土地で、エルガディンの反撃やモンスターの襲撃に怯える日々だったんじゃないかな。

心の支えになったのは、やっぱりラル・ファク教かな。 でも、大神官のミスト様のお師匠様であるカミナ様も亡くなっているし イルミナ様はノア・ストーンにかかりきりだろうし 神官たちも、兵士の治療や神殿の建設で忙しそう。 それに、水路にゴーレムを放って守りを固めないといけないしね。

今でこそミスト様は、ラスレオ大聖堂で私たち一人ひとりとお話しをしてくださるけど 当時は神官のトップとしてそれこそ目の回るような忙しさのはずだし。

その辺のお話し、聞けないかな。今日も聖堂にいってみよう。

なんだか、今日はミスト様お忙しそう。 先にガードさんにお話し聞こうかな。

…神の像は、まだない。

そういえば、今まで不思議に思わなかったけど。 宗教国家なのに、こんな立派な聖堂があるのに、神の像がない。 イルミナ様や英雄の像は、あんなに大きいのがあるのに。

つまり、神様に優先してでも、あの像を立てる理由があったってことだよね。 そう、現実的で差し迫った脅威、その切実な不安に対しては 神様じゃなくて、一緒に戦っていた英雄たちに縋りたかったんじゃないかな。

なによりも現実的な脅威に立ち向かわないといけなかったから 神の像よりも英雄の像、それから、夜襲に備えて町中をくまなく照らし続ける街灯が必要だった。 ビクトリアス広場は、どこよりも安全で安心できる場所にしたかったのかもしれない。

これで一つ、答えが出た気がする。 ・ビクトリアス広場の大量の街灯は、英雄の像と共に人々に安心を与えるためのもの

それからもう一つ、イルミナ様の像はお城の方を向いていない。 大聖堂の方を向いているわけでもない。 どこを見ているのか、調べてみましょう。

私はイルミナ様の像と同じ方向を向いて、地図を広げる。 ビスク中央エリアの地図の、ここに立っていることになるから… 東エリアはこっちで、向いている方向は南かな。

よし、ビスクのいくつかのエリアの地図を切り貼りして ペンで書きこんでいけば一目瞭然。

いま、私が立っているところに赤い三角の印をつけてある。 そのまま像が向いている方向に矢印を引けば・・・海?

そっか。 イルミナ様は、故郷のドラキア帝国を見ているんだ。