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エルアン文明研究会

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Page028 ガルム回廊調査記録:崩れた橋

[カザヒシのメモ帳]

虎に襲われたくはないので、崩れた橋を渡った先にある木の上に座り、書いてまとめる。

最初に目に入ったのは、橋の真ん中にある小さな袋だった。握り拳と同じくらい、かな? 小さな鉱石のようなものが入っているようだが、一体なんでこんなところにこんなものが? コボルトはこんな風に鉱石を保管したりするんだろうか? 全く意味がわからないし、橋との関係も謎なので、とりあえずそのままにしておいた。

崩れた橋の残骸はというと、下を見ればすぐに見つかる。 川の部分に落ちたものは流れたのかもしれないが、陸地部分に落ちたものは橋の上からでも見えた。 橋が作られた時期は不明だが、少なくとも崩れたのはそれほど昔ではないようだ。 あまり風化など見られないし、ほとんど上の橋と同じような状態のまま埋まりかけている。

残骸を見に川まで降りてみたときに気づいたが、他の橋とあの橋は作りが違う。 橋を架けた時期が違うのか、人が違うのか。 あるいは単に川に架ける橋と崖と崖を繋ぐ橋で作りが違うだけなのか。

橋を中心に移動しつつ、あらゆる角度から橋を見た。 橋は六つの大きな板で構成され、一度は完成していたらしく、その内の一枚が落下し、 その影響か隣の二枚の固定も外れてしまっている。六枚あった内の三枚が足場として機能していない。 目立った破損個所や焦げた跡なども見当たらないため、 橋に荷重をかけ過ぎたか、構造上の欠陥の影響で、架橋後に崩れてしまった、というところだろうか。 少なくとも攻撃などを受けた様子は見られない。それでも全体が崩れていないあたり、頑丈だ。

風の力を借りて崩れた橋を渡っても、めぼしいものはなかった。 虎が数匹、その先は小さな洞窟になっていたが、入口からでも突き当りになっているのが見える。 少なくとも今ここにあるものはたったこれだけ。 虎ならレクスールヒルズにも生息しているし、わざわざこの場所に橋を架けるだけの理由とは思えない。 今ここに橋を架ける理由がないからこそ、崩れたまま修理もされず放置されているのだろうか?

現状この場所に橋を架ける理由はやはり見当たらない。 となると、『今』以外に理由があるのだろうか? かつてこの場所に橋を架けるだけの理由があった。 あるいは、この場所に橋を架けることで、将来なにかの役に立つ、ということなのか。

過去の理由を探ろうにも、ここには遺跡らしきものも、何か別の痕跡があるわけでもない。 となると、未来だろうか? 十年後、戦乱の時代では、橋は修復され、通行できるようになっていると聞いたような。

War Ageが危険なのは百も承知だったので、今まで足を踏み入れたことがない。 とはいえ、ここまで来ると気になってしまう。 考えが煮詰まったら動いて気分を紛らわすくらいが、私にはちょうどいいだろう。 気乗りはしないが、仕方ない。十年後の橋を見に行こう。