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エルアン文明研究会

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地下水路にて 06

[ウィッチブレードのひとりごと]

そのタルタロッサに手があることに気づいたとき、私がどれくらい興奮したか、皆さんにも理解してもらえると思う。 私は、もっときちんと観察したいと思い、気配を消しながらタルタロッサに近づいていった。 タルタロッサは比較的強いモンスターである。 しかも私は友好的なタルタロッサには会ったことがなかった。 でも、そのときは不思議と危険だとは思わなかったのだ。 たぶん、警戒心よりも好奇心のほうが強かったのだろう。

近づくうちに、そのタルタロッサの特徴もよく見えてきた。 一般的なタルタロッサのとさかは黄色であるが、このタルタロッサのとさかは黒い。 また、背の高さは一般的なタルタロッサより少し低いように思える。 だいたいコグニートくらいの高さだろうか? しかしなにより特徴的だったのは、一般的なタルタロッサよりかなり細かったことだ。 一般的なタルタロッサはかなりがっしりとした体格をしているが、このタルタロッサはその5分の1もないように見えた。 栄養状態が悪いのだろうか? ひょっとしたらこのタルタロッサは群から追い出された個体なのかもしれない。 何の動物だったか忘れてしまったけど、そういう話を前に聞いた事がある。 群れから追い出され、一人では餌を取ることもままならず、どんどんやせていってしまうらしい。 このタルタロッサもそういうことなのだろうか。

そのとき私はイクシオン・ステーキを持ってきていることを思い出した。 あげたら食べるだろうか? でも、人が食べるものを動物にあげてはいけないんじゃなかったっけ? 人の食べものは動物には塩からすぎるのだそうだ。 たしかイクシオン・ステーキも塩をふって焼いてあるはず。 私は迷ったが、タルタロッサのやせ具合を見ていると餌をあげずにはいられなかった イクシオン・ステーキは人にとっては食べ物というより薬みたいなものだ。 食べると攻撃の命中率が上がるので、私も狩りのときは携帯している。 あまりお腹が一杯になるものではないけれど、何も無いよりはましだろう。

私は腰のポシェットからイクシオン・ステーキを取り出すと、物陰に身を隠しつつタルタロッサに向かって放り投げた。