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エルアン文明研究会

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Page040 再会

[カザヒシのメモ帳]

今日は随分いい日だった。 調査が終わってからなかなか会えなかった先生に、やっとガルム回廊の調査記録を見せることができた。 正直、なんて言われるかかなり心配だったけど…… 結局先生は喜んでくれた。私の仮説でしかない持論も、面白い着眼点だと言ってくれた。 笑っているようには見えなかったけど、あのマスクのせいで良く見えないのはちょっとズルイ。 まさかたった一回の調査で、今後正式に助手をやってくれなんて頼まれるとは思ってなかったけど、 それだけの結果を出せたってことで、喜んだほうがいいのかな? ひとまず、これで戦闘力がなくてもこなせる仕事を探して食いつなぐ必要がなくなった。 伝達とか配達の仕事、あんまり多くないからなぁ。

一仕事終えた区切り、じゃないけど、そのまま酒場に向かったのは大正解だった。 酒好きなら仕事が終わったから一杯、なんだろうけど、そこまでお酒が好きってわけでもない。 定期的に酒場に足を運んでいたのは、親友を探していたからだ。 無類の酒好きの彼女のことだ、きっと酒のある場所にやってきて、勝手に騒ぎを起こすのは明らかだ。 だから私は、ずっと酒場に足を運んでいた。そして今日、ついにその日が来たのだ。

東のヴァンヌ酒場の入口に立つと、怒鳴り声が響いてきた。 揉めているのは明らかだったが、躊躇うどころか、私は少し期待してしまった。 酒場で揉め事を起こして暴れると言えば、真っ先にあの親友の姿が浮かんでしまったから。 「テメェ表出ろやコラァ!!」と怒鳴るその声は、聞き間違えようのない親友の声だった。 「アンタが頭冷やすのが先でしょ」店に入りながらそう言ったら、彼女の顔は別人の如く変わった。 さっきまで怒り心頭だったのが嘘のように、驚きと喜びを見せてくれた時は、正直とても嬉しかった。 あっという間に上機嫌になった彼女は、喧嘩寸前だったのを忘れたかのように、再会を喜んでくれた。

しばらく、お互いの話をした。 小舟で海へと漕ぎ出し嵐に巻き込まれた結果、本来の目的地であったこの島に流れ着いたのは、 やはり彼女も同様だったようで、今まで何をしていたかとか、大した話じゃないけど。 短気で単細胞で酒飲みで喧嘩っ早く、考え事は苦手で、暴れると手がつけられない。 そんなどうしようもない彼女は、時々私には考えつかないようなことをしてくれる。 彼女の隣で暴れすぎないように見張るのも、本当に危ない時は止めるのも、もう慣れてる。 また一緒にいられるようになるのだから、私にとってこんなに嬉しいことはない。

心配事が一つ減って、嬉しいことはたくさんあった。 気が済むまでってわけじゃないけど、久しぶりに再会できた親友とゆっくり話ができた。 やっぱり、今日は随分いい日だった。

とはいえ、さすがにもう寝よう。日が昇り始めてるし……。