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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
誰でもお気軽にお越しください!

良いコグニートと悪いコグニート 06

[ウィッチブレードのひとりごと]

ビスク港の倉庫が発表会の会場だった。 発表時間に間に合うように会場に着くと、倉庫の中には机や椅子が並べられている。 本格的じゃない? 会長の意気込みが伝わってくるような気がする。 普段の研究会では机や椅子もなく、車座になって床に座り話し合っている。 だから腰が冷えないように、私はいつも小さいクッションを持っていってるのだった。 今日も持ってきてるけど、これなら使わなくてもよさそうだ。 私は一番後ろの席に座り、何となくあたりを見渡した。

席は半分近くが埋まっていて、20人ほどの人たちが発表が始まるのを待っている。 集まった人の中には、普段の研究会では見ない顔もちらほら見えた。 掲示板に案内を出した効果かな? やっぱり発表しないでよかった。

一番前の席に会長が座っているのが、人々の隙間から見える。 人が増えてきたら前が見えなくなりそうだった。 今のうちに前の方の席に移っておいたほうがいいかもしれない。 そんなことを考えていると、会長が立ち上がって開会の挨拶をし、発表会が始まった。

最初の発表者は研究会のベテランの人だ。 太陽と月の運行について。 数式がたくさん出てくる難しい話で、私はすぐについていけなくなった。 話が右から左へ通り過ぎていく。 私はあくびが出そうになるのを我慢しながら、あたりの様子を盗み見た。 みんなウンウンとうなずいたり、なるほどとつぶやいたりしている。 話を理解できていないのは私だけみたいだ。 私は何となく気持ちが沈んでいくのを感じた。 何だかつまらないなぁ。

私がぼんやりしていると、突然回りで拍手が起こった。 どうやら発表が終わったらしい。 前のほうを眺めると、会長が何か質問はありませんかと言っているのが見える。 でも、誰も手を挙げない。 あれ? これはひょっとして、みんなも内容を理解できなかったのでは? あたりはシーンとして、少し気まずい空気が流れた。 発表をしたベテランの人は、少し不満そうな顔をしている。 たぶんものすごい反響があると思っていたんだろう。 しばらく待っても誰も手を挙げなかったので、会長がありがとうございましたと言って発表者にお辞儀をした。 もう一度パラパラとまばらな拍手が起こる。 たぶん内容が難しすぎて誰も理解できなかったんだ。 私は何となく気持ちが盛り上がっていくのを感じた。

会長が次の発表者の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。 私は発表者の姿を見ようとして身を乗り出した。 はいという声がして、私の少し前の席から女の人が立ち上がる。

コグニートだ。 悪いコグニートだ。 私はどんどん気持ちが沈んでいくのを感じた。

つづく