本サイトはMMO「Master of Epic」の非公式ファンサイトです。
サイト内の内容はプレイヤーが独自に想像、考察した内容を含み、「Master of Epic」公式のものではありません。
また、本サイトに記載されるスクリーンショットなどの画像や
ダイアロスの世界観・固有名詞などについて以下の著作権上の注意をご確認ください。

(C)MOE K.K. (C)Konami Digital Entertainment 株式会社MOE及び
株式会社コナミデジタルエンタテインメントの著作権を侵害する行為は禁止されています。

エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
誰でもお気軽にお越しください!

Page060 信じる神:邪教徒なりの信念

[カザヒシのメモ帳]

この地下墓地にいる人たちの出自を聞けば聞くほど、その多彩さには驚いてしまう。 拾われた戦争孤児、流れ着いた流浪の民、ビスクを去ってきた人、エルガディンから来た人。 彼らはそれぞれの理由でこの場所に辿り着き、そしてマブ教徒となった。

おかしな言動が目立つ邪教徒とはいえ、彼らがやってきたことに目を向けてみると、 闇の儀式どうこうを除いた場合の話ではあるが、戦争で親を亡くした孤児達を救っていたり、 行く当てを失った流浪の民を受け入れていたりと、 少なくとも困っている人のためなることもしている。

邪教徒と呼ばれていてもなお、それなりの数の人がマブ教を信じている。 マブ教には、それだけ人を引き付ける要素があるのだろう。 神殿の前にいた親切な女性は、マブ教についても親切に教えてくれた。

「昔は、普通の団体だったらしいわ…知らないけど?  それが…8年くらい前に当時の教祖が惨殺されて  新しい指導者が マブ教の改革 に乗り出したの!

 より強い力と支配を求めるようになって  悪魔に魂を売り渡したネクロマンサー達が  多く出入りするようになった…

 私も、その、ヒ・ト・リ。 …なんだけど。ふふ。

 まぁ…、おかしくなってきたのは、その辺からね。

 でも、ステキじゃない? 私は偽善者とか大嫌いだし。  ……あ、でもね、意味の無い人殺しはイ・ヤ!  やるなら徹底的に、悪としてやらないとね…。」

教団は元々、少し変わった宗教団体、という程度だったようだ。 八年前、当時の教祖は新しい指導者、つまりイーゴ様によって暗殺され、 イーゴ様はそのまま教祖となり、マブ教を今のような形へと変えた、ということらしい。 そして彼らは、純粋な力を持つ者の支配、こそが正しいと語る。

少なくとも彼女は、意味のない人殺しはイヤだと語った。 邪教徒にも邪教徒なりの信念があるのだろう。 根本から歪んでいるようにも見えるが、どこか真っ直ぐなようにも見える。

「我らマブ教徒は、確かに悪かもしれん。  だが、悪が必要な時代もあるのだ…」

彼らは自らを『正義』とは言わない。はっきり悪だと自覚している。 綺麗事や偽善を嫌い、イーゴ様へ忠誠を誓い、必要とあらば誰であれ厭わず手をかける。 彼らは皆、口をそろえてそう語る。自らが悪であることに、迷いを持たないのだ。

光に向かって進むのと同じように、それでいて真逆へ。 闇へと真っ直ぐ進むことで、彼らは迷わずに真っ直ぐでいられるのだろうか?