[ガブたまねぎの目に沁みたい話]
疑問点1:ホムンクルス技術を現代モラは有していないのではないか
そもそもホムンクルスは古代モラの技術です。 古代モラは大昔のノアストーンの暴走による災厄により、技術のほとんどを失い、そして呪いによって猿の姿に変えられました。 イーゴはその現状を打破するべく出奔し、過激な方法によって過去の技術を復活させ、世界を支配しようとしている……というのがこのゲームのストーリーです。 そして現在イーゴは浮遊都市バハに篭ってホムンクルス技術の研究をしているようです。
つまり現代モラは少なくとも表向きにはホムンクルス技術を有していません。 魂の器となる肉体を用意することなど不可能なのではないでしょうか?
ただし次のような可能性も考えることができると思います。
ひとつは現代モラが密かにイーゴの技術の提供を受けている可能性です。 イーゴはモラ族の長老イーノスの別人格、という設定があります。 (参考:公式サイトの過去のストーリーイベント、「神竜の封印~ノアストーン解放の日~」のページに記述があります) つまり別人格であるイーゴの研究成果をイーノスは知ることができ、それを転用して旅人を救っているのではないか。 ただしイーゴはイーノスの別人格というのは現代とは別の世界線、つまりはパラレルワールドの設定です。 現代のヌブールの村では、イーノスとイーゴの少年時代のエピソード(猫のイールの話とか)を聞くことができますし、別人格という設定は修正され、代わりに兄弟ということになっているようです。 しかもイーノスは「イーゴが何処にいるのか分からない」と言っているので、旅人に対してシラを切っていることになります。 ただしパラレルワールドの話とはいえイーノスは一度旅人を裏切っている過去があるので、まだイーゴと裏で繋がっている可能性は否定はできないと思います。
もうひとつはホムンクルスの肉体の生成技術は実は失われていなかった、という可能性です。 イーゴの研究拠点である浮遊都市バハでは、イーゴによって創られたホムンクルス達と話すことができます。 彼らの名前は4桁の数字で表されており、おそらくは製造番号です。そして番号が大きいものほど、後になって創られたのだと思います。 彼らと話してみると、見た目は変わらないのに数字の大きいものほど人格が成長しているのではないか、つまり後になって創られた個体ほど高度な精神を有しているのではないかという印象を受けます。 もし本当にそうなのだとしたら、イーゴのホムンクルス研究というのは実は内面の発展に重きを置いた研究で、肉体の製造技術に関しては既に完成していたのではないか…… なので魂の器を作るだけなら実は簡単だった、という考えです。 そうなのだとしたらヌブールの村にはホムンクルスの生成装置があっても良いように思いますが、村にはそんな装置がある雰囲気はまったくないのが問題ですね。モラの秘術だから隠されているのかも知れませんが。
疑問点2:そもそもなぜ魂を移し変える必要があるのか
ダイアロス島には「ソウルバインダー」という存在が居ますよね。彼らは崩れた肉体を魂の元へ呼び寄せる能力を持っています。 モラ族にもソウルバインダーの能力を有している人が居ます。ならばその力を借りれば、海の底にある旅人の肉体を引き寄せることができるのではないでしょうか? なので新たな魂の器など用意する必要性がないのではないでしょうか?
しかしもしかしたらソウルバインダーの能力はダイアロス島の外まで及ばないのかもしれません。管轄外で死なれてしまったため、引き寄せたくても引き寄せられなかった……という事なのかもしれませんね。 また死ぬ前に島で魂の契約をしなかったため、ソウルバインダーの能力の対象ではなかった可能性もあります。
この辺の疑問点に関しては、将来のソウルバインダー研究家の報告を待つことにします(丸投げ)
長くなってきたので、続きは次回で。