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MoE肝試し2018考察.txt

[カザヒシの中の人のメモ帳]

◆肝試し2018考察

※考察なので当然ながらしょっぱなからネタバレ全開で行くのでご了承ください。 ※超個人的な考察です。独断と偏見が多分に含まれます。物好き向け。 ※ここに書かれている内15%くらいが事実で、残りの85%くらいが妄想です。長いです。

 

 

 

 

まずは肝試し2018の一連の流れをおさらいします。

1:ビクトリアス広場で子供たちから夜の地下墓地に現れる謎の女性の噂を聞く

2:謎の女性を発見し、足元に落ちているコインを拾う

3:謎の女性に追いかけられ、逃げ込んだ先がなぜか地上墓地とは似て非なる場所

4:帰り道がわからず、シマユキに「そのコインを集めれば元居た場所に戻してあげる」と言われる

5:謎の女性に追われながらも、墓地の中でコインを集める

@:墓地内での行動でEDが分岐

百々目鬼ルート:悪事を働き手が汚れ、呪いを受けるor謎の女性に捕まる

燐火ルート:手は汚さなかったが、コインが不足していた

髪飾りルート:手を汚さず、コインが足りていた

全体的に情報不足感が否めませんが、よくわからない、で終わるのももったいないので考察してみます。 とりあえずヤヤコシイ部分は勝手に名前をつけます。

○舞台になる地上墓地と似て非なる場所 = 異界墓地 ○追い掛けてくる女性(表示名が『???』) = 謎の女性or彼女 ○木の根元で呼ぶもの(表示名が『???』) = 怨念

次に行動基準と不可解な点をまとめます。

▽それぞれの行動基準

・プレイヤー:出口のない異界墓地に迷い込み、元の場所に戻りたい→コインを集める

・謎の女性:プレイヤーに奪われたコインを取り返すため、プレイヤーを追っている?

・シマユキ:プレイヤーにコインを集めを依頼。対価として、プレイヤーを元居た場所に戻す

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謎の女性とシマユキ

▽特に不可解な点

1:クエストを受けていない場合、子供たちでさえ見えている謎の女性の姿が見えない   また、謎の女性に追いかけられていない場合、異界墓地に迷いこまない

2:地下墓地から異界墓地へと迷い込んだはずなのに、なぜかビクトリアス広場に戻る

3:シマユキは「コインを集めろ」というが、汚れていようが足りてなかろうが元の場所には戻す

4:コインが足りてなくてもシマユキが元の場所に戻してくれるにも関わらず、EDは分岐する

5:悪事を働いていなくても、コインが不足していたら報酬が燐火(鬼に堕ちた者が放つ炎)になる

これらをある程度納得できるようにするため、仮説を立ててみましょう。 ここから超個人的かつかなり強引な仮説になります。

 

 

●元居た場所はどこなのか?

2:地下墓地から異界墓地へ迷い込んだはずなのに、なぜかビクトリアス広場に戻る

シマユキは最初に「僕が君を頑張って元居た所に帰してあげるよ」と言います。 コインを集めると「僕は君を元居た場所へ戻すとしよう」と言います。 この時点でシマユキが嘘をつく理由は見当たりません。プレイヤーは、『元居た場所』に戻されたはずです。 終盤で謎の女性に捕まった場合、つまりシマユキの力を借りなかった場合であっても、 やはり戻る場所はビクトリアス広場になります。

しかしプレイヤーの認識としては、脱出しようとしていたのはあの異界墓地からのはずです。 『元居た場所』はプレイヤーにとって、ムトゥーム地下墓地を指すのが自然ではないでしょうか? にも関わらず、プレイヤーは噂話をはじめに聞いた場所、ビクトリアス広場に戻っています。 シマユキにとって『プレイヤーが元居た場所』は、ビクトリアス広場を指す、ということになります。 これは『プレイヤーは噂話を聞いた時点で、別の場所に迷い込んでいる』 と考えられるのではないでしょうか? クエストを受けた瞬間から、プレイヤーは一見同じに見える平行世界的な別世界に入り込んでいるのです。 便宜的に、クエストを受けた時点からこの平行世界、『悪夢の中に囚われている』と仮定します。

1:クエストを受けていない場合、子供たちでさえ見えている謎の女性の姿が見えない   また、謎の女性に追いかけられていない場合、異界墓地に迷いこまない

プレイヤーはクエストを受けた時点で、現実そっくりの悪夢の中に入ります。 悪夢の中でのみ、プレイヤーは謎の女性の姿を見ることが出来るようになり、 また同時に悪夢の中で謎の女性に追われることで、異界墓地に足を踏み入れてしまいます。 もちろん、悪夢の中にいるから異界墓地に入る訳ではなく、やはり謎の女性に追われないと入れません。 つまり、クエストを受けた時点で悪夢の中に入り、さらにその悪夢の中の異界墓地へ入っているのです。 このため、シマユキはプレイヤーがいた元の場所=悪夢の世界の外だと認識しており、 悪夢に入る前の場所、ビクトリアス広場へと戻したのではないでしょうか?

 

●シマユキとコイン

3:シマユキは「コインを集めろ」というが、汚れていようが足りてなかろうが元の場所には戻す

4:コインが足りてなくてもシマユキが元の場所に戻してくれるにも関わらず、EDは分岐する

5:悪事を働いていなくても、コインが不足していたら報酬が燐火(鬼に堕ちた者が放つ炎)になる

最初に拾った分を含め最低5枚以上コインを集めると、元の場所に戻ることができるようになります。 コインはあと2枚集めることが出来、7枚で(そろそろコインを渡しに戻ろう)となり、コインが足ります。 悪事を働き手を汚しても、コインが足りていなくても、シマユキは元の場所に戻してくれます。

悪事を働き呪われ、百々目鬼ルートに入る、というところは理由が明確なので納得がいきますが、 シマユキはコインの枚数を重要視していないのに関わらず、燐火ルートと髪飾りルートが分岐します。 もしシマユキが本気でコインを集めているなら、不可解な点3つめ、

3:シマユキは「コインを集めろ」というが、汚れていようが足りてなかろうが元の場所には戻す

という行動と矛盾します。5枚集めて戻ってきたプレイヤーにこんな風に言うはずです。 「あと少しコインが足りていないね。もうちょっと集めてきてくれないかな?」 こうなると(テレポやログアウトのメタ視点を除き)他に脱出する手段を持たないプレイヤーは、 どんな手を使ってでもコインを集めるしかなくなります。 (実際は盗人に眠り胞子を渡すと残り2枚は取得不可、地蔵に濁り酒を渡さないと1枚入手不可になる) また、プレイヤーを元の場所に戻すために、「彼女のコインを奪え」と言えばいいはず。 にもかかわらず、シマユキがそう言わないという事は、コインを重要視していないということです。

 

●EDのルート分岐について

百々目鬼ルートでは広場に戻ったと思ったら誰もおらず、振り向くと謎の女性が。 燐火ルートでは、広場に戻り子供たちを確認した後、振り向くと子供たちが突如消えており、謎の女性が。 髪飾りルートでは、広場に戻ると子供たちを確認した後、振り向いてもリヴのイタズラだったと判明します。

百々目鬼ルートではプレイヤーが放火・窃盗などの悪事を働いており、 何らかの影響で呪われる、という因果関係があるようです。これにはコイン枚数が関係ない事も頷けます。

燐火のアイテムInfoには「鬼に堕ちた者が放つ炎」とだけ書かれています。 プレイヤーはコインこそ不足していたものの、異界墓地の中では特に悪事を働いていません。 強いて言うなら、クエスト開始時に彼女のコインを1枚拾って、そのまま逃げてしまっているので、 結果的に謎の女性が持っていたコインを1枚奪っていることにはなります。 しかし、鬼に堕ちるほどの事はではいないように感じますし、髪飾りルートでも結局コインは奪っています。

髪飾りルートでは、1枚は奪ったと言ってもいいコインでありながら、 謎の女性を振り切り、美しい髪飾りを手に入れます。 たった1,2枚のコインが不足しているかどうかで、広場で謎の女性が追って来るかが変わるのです。

 

●彼女の目的は?

プレイヤーはまず、肝試しを開始した時点、即ち子供たちの噂を聞いた時点で、悪夢の世界に囚われます。 謎の女性はずっとコインを数えており、その1枚を奪ったプレイヤーを執拗に追いかけてくるのです。 なぜ彼女はコインに固執しているのでしょうか? コインを取り返そうとする彼女とは別に、要求してくるのはたった一人、シマユキだけです。 プレイヤーが知り得るシマユキがコインを要求する理由はただ一つ。 『元居た場所に戻す』ためです。ということは、彼女も悪夢の中に囚われているのではないでしょうか? そしてその通行料ともいえるコインを集めていると考えらえます。 つまり彼女とプレイヤーはそれぞれ別世界の住人であり、同じ悪夢に囚われることで出会ったのです。

謎の女性の様子を見るに、明らかに正気を失っています。 彼女はもうずっと長い間、悪夢の世界の中に閉じ込められ、正気を失ったのか。 或いは彼女は初めから正気ではなかったのかもしれません。

 

◆悪夢の主は何者か?

1:クエストを受けていない場合、子供たちでさえ見えている謎の女性の姿が見えない   また、謎の女性に追いかけられていない場合、異界墓地に迷いこまない

肝試しのクエストを受けていない場合、謎の女性の姿は見えません。 MoEにおいて、クエストを受けていないとクエスト専用NPCが反応しない、という事は多々あります。 しかしその場合でも、大抵姿を見ることは可能です。 レクスールヒルズに現れるALC/SAGエストの幽霊など、 基本的にターゲット出来ないだけで、幽霊でも姿は見えるのが普通ですが、彼女は姿すら見えません。

また、肝試しのクエストを受けていても、彼女に追われていない状態では、普通に地上墓地へ出ます。 つまり、謎の女性の存在がカギとなり、プレイヤーは異界墓地へと迷い込んでいる、と考えられます。 この場合、何者かが謎の女性を異界墓地へと誘い込もうとした際、 結果的にプレイヤーが巻き込まれた、と考えられるのではないでしょうか?

では謎の女性を異界墓地へと誘い込んだ存在がいるとしたら何者なのか?

コインを集めているシマユキにとって、謎の女性はコインを持っている、という点で動機があります。 シマユキは謎の女性がコインを持っていることを知っているか? という点については、おそらく知っています。 彼は終盤、謎の女性に攻撃を受けた際、「油断した」と言います。 裏を返せば、『シマユキは謎の女性の存在に対し、常に気を配っていた』と言えるでしょう。 あの様子の彼女と面識があるのであれば、コインを持っていることを知っていても不思議はないです。 しかし前述の通り、シマユキはコインに固執している様子がありません。 つまりシマユキがコイン目的で彼女を招き入れたとは考えにくい、ということになります。

となると、シマユキ以外で彼女を異界墓地へ呼び込みそうなのは誰か? 乾いているだけのエリンギ、酒を持っていたら反応するだけの地蔵、無関心な盗人は違うでしょう。 幽霊は徘徊しているだけ、女の子四人も一人がはぐれてしまっているだけで、 誰も彼女をあの場所へ呼び込む理由がありません。

あの異界墓地で残る存在は、たった一つになります。 「こっちへおいで」と呼びかけ続ける木の根元にいるあの存在、『???』こと怨念です。 プレイヤーが怨念にある程度近付くと、「こっちへおいで」と呼び声が聞こえます。 不用意に接近した場合は、「殺シテアゲル!」と叫び、レッドスクリーンで初期位置に戻されます。

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墓地の木の根元で呼びかける『???』

果たしてあれはプレイヤーを呼んでいたのでしょうか? プレイヤーは恨みを買うようなことをした覚えはありませんし、まして殺される筋合いもありません。 という事は、人違いだったのではないでしょうか?

木の根元にいる怨念は、謎の女性に強い恨みを抱き、彼女を異界墓地へと誘い込んだ。 その際、偶然居合わせたプレイヤーも一緒に異界墓地に入ってしまった。 そして異界墓地に入ってきたもの=謎の女性=恨みの対象と認識してしまい、呼んでいたのでは?

つまり怨念が彼女を異界墓地に呼び込んだ際、プレイヤーはただ巻き込まれてしまっただけで、 あの異界墓地で謎の女性を殺害するために、怨念が彼女を呼び込んだのではないでしょうか?

女の子たちの発言の中に、こうあります。「罪を犯した女性は祟られたわ」 謎の女性は何らかの罪を犯し、怨念によって祟られたのではないでしょうか?

 

◆悪夢の発端

謎の女性は一体何の罪を犯したのか。ヒントはあの異界墓地そのものにあると考えます。 最初の時点で、プレイヤーは異界墓地内でクエストを進めることが出来ません。 一番最初の避けられない要素、それは地蔵と会話し『欲しいものは盗む』という選択肢を得ることです。 以降プレイヤーは隙あらば盗むかどうかの選択を要求されます。 次に避けられない要素は盗人です。ここでもプレイヤーは、盗むかどうかの選択を迫られます。 仮にプレイヤーが盗みを行おうとしなくても、盗人・地蔵がプレイヤーから強盗を試みます。 異界墓地において『盗み』が重要な要素であることがわかります。

また異界墓地では、常に視線に晒されます。 追ってくる謎の女性からは、見失うまで逃げてしまえば、問題はありません。 しかし4人の女の子は常にこちらをロックターゲットしており、女の子たちはずっと視線を向けます。 洞窟内でエリンギを見た時も、全てのエリンギがロックターゲットでこちらを見ており、 プレイヤー自身も(どうにも視線が気になる…)と感じています。 『視線』もまた、異界墓地において重要な要素のようです。

エリンギに火を放った時、プレイヤーは即時黒いオーラに包まれます。 悪夢の主に悪事と判断されていると考えられるでしょう。 確かに放火は間違いなく悪事ですが、地下洞窟内のエリンギを燃やしただけです。 エリンギ以外に被害はありませんし、即座に呪われてしまうほどの事には感じません。 この悪夢の世界において、『放火』という行動が大罪と考られているのではないでしょうか。

『盗み』『視線』、そして『放火』。この三つの事から考えられる謎の女性が犯した罪。

謎の女性は盗みを働き、それを目撃してしまった怨念の元となる者に、火を放って殺害した。 怨念はその復讐を遂げるため、悪夢の世界を作り出したのではないでしょうか?

 

◆報酬の意味は?

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ルートにより変化する三つの報酬アイテム

異界墓地で悪事を働いたプレイヤーは、コインの枚数を問わず強制的に百々目鬼を装備させられます。 シマユキはプレイヤーを元の場所に戻そうとしますが、 悪事を働いたプレイヤーは盗人であった彼女と同類と判断されたため、強い怒りを買い、呪いを受ける。 その呪いの結果が百々目鬼。無数の目は、彼女の罪を見ていた事実を付きつけているのかもしれません。

悪事を働いていない場合でも、終盤で謎の女性に捕まってしまうと百々目鬼ルートに直行します。 この場合おそらく怨念から呪いを受けたのではなく、 プレイヤーを捕まえた謎の女性から呪いを受けているのではないでしょうか? 彼女からすれば、プレイヤーは自分のコインを奪って逃げた、まさしく盗人なのですから。

悪事を働かずに脱出したプレイヤーは、燐火を手にします。「鬼に堕ちた者が放つ炎」です。 プレイヤーは鬼に堕ちるほどの悪事を働いた覚えはありませんし、これは強制装備ではありません。 鬼に堕ちたのはプレイヤーではなく、怨念が謎の女性を呪うあまり鬼に堕ちた、と考えられます。 悪事を働かなかったプレイヤーは呪われず、かといって怨念が復讐を遂げた訳ではなかった。 つまり、鬼に堕ちた者が放つ炎の片鱗に触れ、それを手に入れてしまったというところではないでしょうか。

手を汚さずに7枚のコインを集めた時の報酬は、瑠璃二文字の髪飾りです。 瑠璃二文字の髪飾りのアイテムInfoは「とある場所で咲いていた花を装飾品にしたもの」とあります。 とある場所、とは一体どこを指すのでしょうか?あの異界墓地の中のどこかと考えるのが妥当でしょう。

では異界墓地のどこか? 異界墓地で、プレイヤーにとって場所として認識するような場所は、一か所しかありませんでした。 あの『木の根元』、怨念のあった場所が出てくるのです。花が咲く場所としても妥当です。 あの木の根元こそ、美しい青い花が咲いていた場所なのではないでしょうか?

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『???』のいた場所

◆悪夢からの脱出

最後に美しい花をくれたという事は、感謝していると考えていいでしょう。 髪飾りルートで手を汚さずに7枚のコインを集めたプレイヤーは、怨念に感謝をされているようです。 一体何があったのでしょうか?

謎の女性はコインを集めて、怨念の作りだした悪夢の世界から脱出しようとしていた、と仮定しました。 燐火ルートで怨念の復讐が成就していないと考えた場合、 彼女は最終的に悪夢から逃げ切ることに成功した可能性があります。 シマユキはコインを受け取ると、元居た場所に戻そうとしてくれます。 しかし、本当に『元居た場所』に戻せるのでしょうか? シマユキ本人にしても自信がない様に見えます。彼の最初の台詞はこのように少し自信薄です。

「そうしたら僕が君を頑張って元居た所に帰してあげるよ。うん…多分出来る出来る。」

コインが7枚に満たない場合、彼は存分に力を発揮出来ないのかもしれません。 百々目鬼ルートではコインが7枚であっても子供達が姿を見せておらず、 明らかに悪夢の中から脱出出来ていません。百々目鬼ルートだけ(誰も居ない)です。 正確に言うと最終的には脱出していることになりますが、呪いを受けてからになります。

燐火ルートでは、一見悪夢から脱出したかに見えますが、 振り返ると広場にいたはずの子供たちは消え、謎の女性が立っています。 この時点ではまだ異界墓地の外に出ただけで、悪夢の中から完全には脱出出来ていないようです。 コイン不足のシマユキが存分に力を発揮できなかったのか、完全な脱出にならなかったと考えられます。

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エスト中の悪夢の世界と現実世界の変遷予想図

◆追跡

そもそも、なぜ彼女はプレイヤーを追ってきたのか? 謎の女性に直接捕まった場合以外では、広場に戻っている時点で、 プレイヤーは既にコインをシマユキに渡しているはずです。 しかし、彼女はそれでもプレイヤーを追ってきます。 正気を失った彼女は、コインを奪ったプレイヤーに対し執着しているだけなのかもしれません。 ただ不可解なことに、燐火ルートでのみ、シルケがこう言います。

「しかもそのポケットに光るものは…!もしかしてあの数えていたコインですか?」

髪飾りルートではこの発言がありません。 燐火ルートの場合、プレイヤーはなぜか手持ちのコインを全て渡さずに異界墓地から脱出したようです。 彼女が追い掛けてくるかは、やはりプレイヤーがコインを持っているかどうかに左右されているようです。 或いはなぜか1枚少なく渡したことで、シマユキが十分な力を発揮できなかったのかもしれません。

彼女はずっと、コインを数えています。「…一枚…二枚…さん…」までの台詞が聞けます。 謎の女性のコイン所持数は最低でも2枚以上でしょう。 もし地下墓地の時点で、彼女が7枚目を手にしていたとすると、 プレイヤーからコインを取り返すか、1枚でもコインを奪えば悪夢から脱出の可能性が出てきます。

髪飾りルートで女の子3人組を1枚とすると、プレイヤーは異界墓地にある全てのコインを手にします。 また、幽霊を成仏させることで、コインの産出を止めていることにもなります。 シマユキは『油断しなければ謎の女性に攻撃を受けることはない』とした場合、 最初に拾った分も含めて全てのコインをシマユキに渡したことで、 謎の女性は悪夢から脱出するために必要なコインを集めることが出来なくなったのではないでしょうか。

髪飾りルートでプレイヤーが脱出した際、シマユキの力が存分に発揮出来たのか、 或いは怨念が謎の女性を悪夢の世界に閉じ込めることに成功したと気付いたのか、 プレイヤーは7枚のコインを全てシマユキに支払って悪夢の外へと解放されており、 まだ悪夢の中に囚われている謎の女性はプレイヤーを追う事が出来なくなったと考えられます。

 

◆悪夢の終わり

プレイヤーが異界墓地にある全てのコインを使って脱出したことで、 謎の女性は永遠に悪夢の中に囚われ、いつの日か怨念は彼女に復讐を遂げることが出来るでしょう。

瑠璃二文字の髪飾りは、 プレイヤーのおかげで復讐を遂げることが出来た怨念からの感謝の証、なのかもしれません……

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トゥルーエンド報酬『瑠璃二文字の髪飾り』

 

 

 

 

長い駄文を読んでいただき、ありがとうございます。 ここがおかしい、納得いかない、色々あると思います。 コインに込められた想いは?とか言いたいでしょう? そう思ったのであれば、是非自分だけでも納得のいく仮説を考えてみてください。

私にはこれが限界です。 こんな長文を読んでくれた物好きな皆様の考察・仮説を楽しみにさせていただきます。

※なお怨念のある木の根元に謎の女性を誘導しても何も起きません。初見でやりました。