[エルアン文明研究会]
文責:セレナイア
ダイアロスの緯度(その1)で南極星を見上げる角度を測れば 南緯がわかることを説明しました。
では分度器や測量器具のないダイアロスでどうやって角度を測ればいいでしょう? (六分儀?なんのことでしょう…)
幸い私たちエルアン文明研究会は、距離や高さを測るのが得意です。 遠い星に訪れることはできなくても、近くにある物の大きさを測ることで 星を見上げる角度を計算することができるのです。
たとえば、1本の木があるとします。 その木のてっぺんに、南極星がちょうど重なる場所を探しましょう。
見つけたら、その場所の座標(※1)を記録しておきましょう。 ※1:ダイアロスの座標は" /loc "というコマンドや " %p "という代入文字をチャットバーに打ち込むことで出すことができます
ここで、星を見上げている人と、木と南極星の関係は次の図のようになっています。
木の根元に行って、同じように座標を記録します。 さらに木登りをして、てっぺんの座標も調べましょう。 この3つの座標から、木までの距離と木の高さを計算できます。
次はラルファク神学校高等部で習う三角関数の出番です。 さっき計算した木の高さ(Hとします)を 木までの距離(Dとします)で割り算すれば その値は南極星を見上げる角度(A度とします)のタンジェントになります。
タンジェントは0.5とか0.8とかの数値です。 ここで、タンジェントの逆関数、アークタンジェントという計算をすると 30度とか60度とかの角度に変換することができます。
目測なので正確な値を出すことはとても難しいのですが エルアン文明研究会での測定では ダイアロスの緯度はだいたい南緯35度~38度くらいという結果になりました。
時々異世界からやってくる人の話では、チキューという星の オーストラリアという国のシドニーからメルボルン 北半球ならニホンという国のセンダイからコーベという土地の範囲だという話です。 よくわからないけれど、暑すぎず寒すぎず 作物もよく育つなかなかいい場所だということです。
星空は、宝石をちりばめたように美しいだけではなく 宝石のように価値のある様々な知識を与えてくれるかもしれません。 これからも積極的に夜空を見上げてみましょう。