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~ダイアロスの天使の姿~ 古より伝わる、天使の羽

~ダイアロスの天使の姿~ 

1.1.1 古より伝わる、天使の羽

文責:きみえ12号(ちょいすけ)

この記事は、
2020年9月8日~ 9月23日まで行われた「天使と堕天使」、
2021年4月27日~ 5月11日までの「堕天使の矜恃」、
この二つのイベントの考察記事です。
この二つのイベントは、moeメインストーリー及び各設定や世界観と矛盾が無い印象を持ちましたので、現在の情報と照らし合わせてみたお話です。
しかしこの両イベントには、
・本イベントは『 Master of Epic 』の人物、世界観、ストーリー等には関係はありません。

との注意書きがあります。これは公式です。
ゆえにどこまで行っても、moeのメインストーリーと、天使と堕天使の物語に、交点は無いのでしょう。両者は違う物語である、そう考えておくべきです。

しかし、天使と堕天使の物語はダイアロスで起こった事。であれば公式情報と言うメタ情報を知らないはずの「プレイヤーキャラ」やNPCであればこの物語をどう捉えるのか?
本文中では所々メタ情報を紹介していますが、この記事はリアル情報を知らない筈のダイアロスの人々の視点に立脚しています。
その様に、一風変わった構成である事をご承知おき下さい。

それではよろしくお願いします。

 

1.2.1 ラル・ファク教における天使~

ラル・ファク教は多神教のようですが、天使の物語も内包しています。
マーレ伯爵付きのモニコの1人、アンジェの名前はラル・ファク教の天使に因むそうです。また、ラスレオ大聖堂につながる橋には天使像と思われる像があります。しかし、背中に羽があれば天使との類推は、リアル情報を持つプレイヤー独特の思考の筈です。
moe星の人々が想い描く天使の姿については、とりあえず先入観は持たないでおきましょう。

さて、ラル・ファク教の天使の由来は何でしょうか?情報が少ないので、先ずはドラキア-ビスクの文化全般にヒントが無いか探ってみます。
実はドラキア帝国には、竜の物語がある節があります。それはドラキア騎兵隊に伝わるシップ槍、ドラゴンスレイヤースピア。またその真の姿など、本来ならダイアロスにあって相応しい者や物語がキ・カ大陸にありました。
また、サベージ族の祭司であるドルイドの知識をアルケィナは持っているようですし、サベージ族のドロップであるソウル オブ エキゾチシズムにはドラキア家具のエッセンスが含まれるようです。
ドラキア帝国の文化には、どこかしらダイアロスの気配があります。
過去にダイアロス島の外に渡った人々はいたのでしょうか?

ダイアロス島からの脱出は困難ですが不可能では無いようです。実際にラル・ファク教の宣教師がダイアロス島からキ・カ大陸への帰還を果たし、それがゲーム内でも語られるドラキア帝国のダイアロス島への進軍に繋がります。
かつてダイアロス島では高度な文明がいくつか栄えていました。しかし旧モラ族でさえ崩壊させるほどの災害も起こるようです。ならば、旧モラ以降に栄えたダイアロスの文明にも何らかの災害が降りかかる事はあり得るでしょう。その時、島外に脱出する道を選んだ人々が、大陸にダイアロスの文化をもたらしていた、、、
モラ族が歴史を刻み始めて1万3千年あまり、この間に、何らかの理由で島外に渡った人々はいた可能性の方が高いと思います。

古い時代、ダイアロス島から大陸に渡った人々と彼らが伝えたモノがあり、ドラキア帝国に伝わる文化、道具などにはダイアロス由来のモノが混じっているのではないでしょうか?

1.2.2 人族誕生の物語

箱舟遺跡や家age、またホムンクルス技術を目の当たりにした後では、モラ族が嘯く「モラ族がmoe星の全ての生物を作った説」には、それなりに信憑性があります。
しかし家ageを管理するタイタンは、シスの天空島に住む天空竜を先住者と言います。
preのモラ族と話しが食い違いますが、天空竜とは、モラ族が長い歴史の内に喪失した情報なのかも知れません。
正誤はともかくも、モラ族にはモラ族以外の人の誕生にまつわる記録があります。

さて、ラル・ファク教にも創造神話のような物語があります。
公式ページの用語辞典よると、

~はるか昔、穢れた地を清めるために、破壊神が降臨。全ての都市を踏み潰し、人々を海へ放り投げたという。全土を無に帰した破壊神は変化し、平和の神となる。それが、ラル・ファクと呼ばれる女神。地上に埋めた種が人となり、ドラキア帝国の祖になった~

と、あるようです。

これらの古い物語をどう解釈するのかは悩ましい所です。
モラ族の伝説である、「全ての生物はモラ族が作った」説をラル・ファク教の創造神話と対比させながら、神話の元になった出来事があったとして、それを想像してみると、
~かつて人族はダイアロスで生まれた。いつかの時代、島を襲った災害から海を渡り島外へ逃れた人々が居た。災害の原因には人の活動が関わっていて、それは罪であり穢れとされた。穢れた罪の都との繋がりを断つために、新たに人が創造される物語が継ぎ足された~
、、、と読む事も出来るでしょうか、、、?
エルアン文明の歴史にも、人災を含め数々の災害の記録があります。この辺りも、ラル・ファク創造神話における、穢れた地の清算と被る部分があるかも知れません。

天使信仰、あるいはその原型は、ダイアロスからキカ大陸に渡っていた。
その原型こそ、ダイアロスでは失われていた、人と天使の戦争の話しであり、天使の羽をもぎ取った、人の罪の物語である。
とは考え過ぎでしょうか?


1.3.1 エルガディンに伝わる、天使の姿

ELGに所属するギルドのグロムスミスとテクスエンドでは、クエストを受ける際にELGに伝わる伝承を語ってくれる事があります。
その多くは、竜が様々な物事と結びつけられた伝承が多いのですが、ドラキア勢との12日間戦争がすでに書物になっている事が窺える話しもあります。

さて、テクスエンドでのランクを上げていくと、テクスエンド横のショップのラインナップが更新されます。そこに並ぶのが、
「禁断のレシピノート[エンゼル ウィング]」です。
何故、これが禁断なのか?これについて語る人物は居ません。まあ禁断なのですから、それもそうかも知れません。
ですのでELGで天使の羽を模した装備が禁断とされた理由は想像するしかありませんが、一番ありそうなのが、竜信仰との相性の悪さでしょうか?
天使は、天の使いと言うからには人にとっては超越的な存在との仲介を果たす役割と考えられていると思います。
ELGにとって、王は竜との絆を結んだ五大英雄の子孫。であれば天使を遣わせた上位者との契約は王統の妨げになるでしょう。ゆえにELGに天使の物語があったとしても、禁断とされるのではないでしょうか?
それでも恐らく、ELGの中枢は天使の物語を記録していると思われます。
何故なら、天使を知らねば天使信仰から産まれる思想を発見してかき消す事が出来なくなるだろうからです。

その記録の一端が「禁断のレシピノート[エンゼル ウィング]」ではないでしょうか?
これゆえに、エルガディンでも古の時代にも精通する者、例えばゼノなどは、ラスレオ大聖堂前に立つ像を見て、ドラキアにおける天使について何か気付く事があるかも知れません。

しかし、禁断とされた理由にはもう一つ説が浮かぶのではないでしょうか?
天使と堕天使の物語では、天使の羽が魔力の運用に関わる事が明らかになり、また人がそれを知った事が、人と天使の戦争の原因になりました。もし、この事件が省みられたならば、天使の羽にまつわる事実を禁忌とする事もあり得るのではないか?と思います。

いずれにしてもこのレシピノートは、
天使が背中に翼を持つ者だと記述しており、天使の姿の一端をpreに伝えています。


1.4.1 マブ教における天使

マブ教には天使の物語が伝わっています。
マブガードの幾人かは、自身の名前の由来となった者の権能を語ります。マブガードらはその名を、天使とも堕天使も言いませんが、リアル情報を知るプレイヤーは、それが天使の名前である事を知りえます。
しかしリアルでは天使として知られるその名前を、名も無きmoe宇宙の神が何を思ってmoe内に導入したかは窺い知れませんし、それらの名前はmoe宇宙における天使に当てはめられたとも限りません。
ですがやはり、リアルにおける天使はmoe星においても天使であり、そしてマブガードが語る彼らの名前の由来は、マブ教の物語において暗黒面に堕ちた天使、堕天使としての役割だと思います。
と言うのも、司祭デリックの息子ゲドが、明確に堕天使について語るからです。

暗黒命令シップ装備の最上位の姿はデーモンロードの羽となりますが、これは堕天使の羽を模したモノに交換してもらえます。
その時のゲドの台詞を聞いた事があるでしょうか?
「堕天使の様に、天使の羽が闇に染まり
黒色へと変化した、デーモンロードの羽に」

暗黒命令が、いずれかの堕天使の権能が関わるスキルであるかは分かりませんが、マブ教には堕天使の物語が伝わっていて、それは暗黒命令の高みと結びつけて考えられている。
これは、天使と堕天使の物語を追う行程で重要な事でしょう。ではマブ教と堕天使の縁は何時、何処にあったのでしょう?

2通りの説があるはずです。
一つは、イーゴによってもたらされた教義に含まれていた説です。
仮にもモラ族は時の番人、貧弱な体となったゆえにダイアロスの歴史に関われなくても、知っている事は多いと思います。そこには虐げられた者の心の闇に染み込むような、堕ちた天使の物語があった、、、
あるいは、イーゴがそれをマブ教として伝えたのは、人々が探求の果てに堕天使を復活させる可能性を考えての事でしょうか?ザハークからエルアン文明の技術を回収したように、天使からもまた力を奪おうとしたのか、、、?

もう一つは、マブ教の前身団体にも天使と堕天使にまつわる記述はあった説です。
前教祖と共にイーゴに暗殺された司祭達は、今はムトゥーム地上墓地に亡霊となって出現しますが、彼らの姿は暗使系複合シップ装備です。
そのシップ装備にあしらわれた◇とYを組み合わせたようなマーク。これはpreより1万年前のはずのエルアン宮殿でも確認出来ます。この共通点から、マブ教前身団体は何らかの形でエルアン文明と繋がりがある可能性があります。それならば、古い時代の天使と堕天使の物語もまた伝わっていた可能性もあるのでは?と言う説です。

いずれせよマブ教は天使の物語を伝えていました。
天使と堕天使イベントでも語られた、天使の羽が、黒に染まる様を。

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初めにも申し上げたとおり、
冒頭でご紹介した、二つの「天使と堕天使」のイベントで語られる物語は公式の注意書きに従って、メインストーリーとは交叉していない、と見るしかありません。
しかし一連の天使の物語は、我々が知りえたpreの各地に残った別の「天使と堕天使」の物語と共通点が多いです。

少なくとも、二つの物語における天使の姿は似ているようです。
ならばそれぞれで語られた天使の物語を掛け合わせて、それぞれでは見えなかった部分を浮かび上がらせる事が出来るのではないでしょうか?