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トライデント ブルース

トライデント ブルース

12日間戦争で戦死したトライデント達の活躍の歌。

 

文責:きみえ12号(ちょいすけ)

 

ビスク市中央のビクトリアス広場。
ここではビスクにある神学校の課外授業が実施されます。題材は12日間戦争におけるトライデントの活躍のようで、トライデントの像が建てられたビクトリアス広場はうってつけの場所です。
トライデントとは、三人のドラキアの英雄、
ウォーリアーのホルテ、アルケミストのカミナ、フォレスターのジュネの事です。
アルケミストのカミナはアクセルの恋人でもあったそうです。
この授業中に、一人の生徒がトライデントの活躍について疑問を口にします。

「しかし、、、ビスク軍が有利だったのに、
なぜ3人もの英雄が死んだのでしょう?」

12日間戦争ではドラキア勢が優勢であった事は、この生徒の発言とエルガディンでの聞き込みで得られる情報は一致しますし、確かなようです。
前回考察「ビスク貴族の華麗なる生活」では、ドラキア帝国はダイアロスから帰還した宣教師が入手していたエルガディンの情報をもとに戦争準備をし、12日間戦争ではノアストーンを擁するエルガディンに対し優勢を得たのではないか?と考えました。
さらに、ノアストーン奪取が目的であるドラキア帝国と、イーゴの野望の阻止を目的とするイルミナ一党で主導権争いの混乱もあったであろう、
とも考えていました。
ここで、前回考察から生まれる疑問と、生徒の疑問とが交差します。

それは、
「トライデントは何を知っていたか?」
という所です。

トライデントはドラキア本国でもすでに英雄、ドラキア遠征団での立場はかなり上位でしょうが、当初はイーゴの野望とは関わりが無かったはずです。そのためイルミナがノアストーンをドラキア本国の目的外の利用をするのであれば確実に調略しなければならない人物達です。
しかし、イルミナのトライデント調略は困難を極める事が予想されます。

それはドラキア本国がイルミナが離反する可能性を考え、ドラキア遠征団にイルミナ離反への対策を講じていたはずだからです。
何故なら、皇帝含むドラキア首脳にはイルミナ一党がドラキア帝国の繁栄とは別に対イーゴ戦略を抱えているのを知っているためです。状況次第ではドラキア本国とイルミナ一党と利害が相反する事を認識しています。

イルミナ離反への備え、その任を帯びていたのはやはりトライデントでしょう。力量、求心力、共にイルミナ一党の代わりに遠征団を率いるに申し分ないはず。
そしてもう一つの対策、ドラキア本国へ報告のため帰還する伝令です。遠征団がいかなる展開を迎えようと帰還して報告する事を命じられた伝令はいたはずです。この伝令を反乱の抑止力としても機能させるため、遠征団にはこれが誰かは知らされる事はなかったでしょう。密偵と言えるかもしれません。
イルミナ一党の調略目標はこの2陣が主であったと考えられます。
このように、イルミナはドラキア本国からの掣肘を受けていたと考えるのが妥当と思われますが、であればトライデントはドラキア本国とイルミナとの間で板挟みであったはずです。

ここで、冒頭の神学校の生徒の疑問に、仮説が立てられます。
優勢でありながらもトライデントが決死作戦を敢行した理由、それは12日間戦争におけるドラキアの優勢を知らなかったためであり、その原因は、最高指揮官であるイルミナが前線にあったトライデントへ戦況を正しく伝えなかったからではないでしょうか?

動機は、トライデントを自陣に引き込む事に失敗していたから。

イルミナは、ノアストーンの制御を成功させてもドラキア帝国のために使う気はないのです。この状態でドラキア本国の息がかかった者達を新ビスク統治の中枢に置く事は出来ません。
つまり、トライデントは戦場の霧の中、

暗殺されたのです。

 


まあ以上の話は仮説に過ぎません。

トライデントは一流の軍人、謀略があれば察知していたと思いますし、それで対策をうたなかったのは不自然です。あるいは帝国への忠義と平和への大儀の狭間で揺れ、判断を誤ったのでしょうか?
しかし今となっては、トライデントの過去を語る人も居ないでしょう。
敵国エルガディンでさえうたわれる、トライデントの活躍の歌、以外には。

 トライデントブルースを作曲した人物は、トライデントの置かれた立場について、似たような考察をしたのではないでしょうか。
プレイヤーの我々はその歌を聴く事は叶いませんが、トライデントを讃える歌が勇壮な歌ではなく、ブルースである理由はそこにある気がします。