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ビスク貴族の華麗なる生活

ビスク貴族の華麗なる生活

文責:きみえ12号

preビスクの本国であるドラキア帝国では身分制を敷かれていて、ビスクでもこの身分は引き継がれています。生活レベルは身分にも左右されるようで、この事からか、ガードや兵士から聞き取りを行った中からは貴族への反感が強い事が窺えます。
平民出の高級軍人であるアクセルが特別な存在感を放つ背景も身分社会によるのでしょうが、そのアクセルが実権を握ったビスクでなお、貴族達は華麗なる生活を謳歌しているようです。
マーレ伯爵は広い荘園を保有して釣りに課金しているし、盗賊ファントムが言うには腐敗貴族が居て、彼らはまともに取り締まられていない模様。
この状況は少し不自然にも思えます。
今回はそんなビスク貴族の生活の裏側を考察してみます。

 


まずはクエストで関わる事が多いマーレ伯爵について見てみます。
マーレ伯爵と伯爵付きの双子もにこは、12日間戦争でエルガディンから回収した竜信仰にまつわる文化財とチップを交換してくれます。またビスクのギルドであるシェルレランとの関係のみならず、エルガディンのギルドであるテクスエンドとも関係を築いています。
テクスエンドのクエストにはビスク民への納品などのクエストがあり、シップ装備クエはビスク文化と結びついた内容です。
マーレ伯爵にはエルガディンへ接触するルートがあるようですが、エルガディンはビスクに一方的に戦争を仕掛けられた側であり、ビスクに接近する理由は強くない、と思われます。であれば、テクスエンドとの繋がりはマーレ伯爵からのアプローチだったのでしょうか?


少しドラキア勢の内情に目を向けてみましょう。preから遡る事、八年以上。ドラキア帝国がダイアロス進出を決定した経緯まで遡ります。
ドラキア帝国首脳がダイアロス遠征を決定し船団を編成したのは、ダイアロス島から帰還した宣教師からの、ダイアロス発見の報によってです。ラルファク教の宣教師がダイアロス島から持ち帰ったモノは多数あるでしょう。ノアストーン実在を示すノア触媒などもあったかも知れませんが、宣教師はスパイとしての側面もあったはずで、エルガディンの情報も持ち帰っているはずです。
この事から、ドラキア帝国はエルガディンの国力を把握した上でダイアロス遠征団を編成し、嵐で損耗してもなおエルガディンとの戦争になっても勝てるだけの戦力を準備していたと考えられます。
12日間戦争では、被害を出しつつもドラキア勢はエルガディンに対して優勢だったとの証言がpreでは集まります。

さて、ドラキア帝国はやはり初めから戦争を仕掛けるつもりだったのでしょうか?十分な兵力を用意した背景についてさらに掘り下げてみます。

仮に和平目的であっても安全保障と交渉の主導権を得るために、十分な兵力で臨む必要はあるでしょう。しかしノアストーンにまつわるパワーバランスを考えると、ドラキア帝国としては和平交渉は考慮に値しないと思います。
何故ならば、ノアストーンの制御こそpre時代moe星の覇者の条件であり、ノアストーンの効力を知った勢力はその確保こそ第一の戦略目標になります。そしてエルガディンはノアストーンを巡る長い戦国時代の勝者です。常識的に考えてノアストーンを擁するエルガディンがノアストーンを明け渡したり、ドラキアに同化するような交渉に応じる事は無いと予想出来ます。
ここでもう一つ、ドラキア帝国が得ていた情報を考えてみます。エルガディンには飛竜育成の秘密がありますが、ドラキアに帰還した宣教師達はこれを暴けたという事はないでしょう。エルガディンが支配するビスク市には成長した飛竜しか確認出来なかったはずなので、飛竜育成に秘密がある事までは容易に掴めます。まあビスク周辺に飛竜の育成施設が無い事くらいまではわかるかも知れません。
つまり、ドラキア帝国はエルガディンの国力について重大な見落としがある事も知っていたわけです。和平交渉は元々望み薄な上、交渉が上手くいかずキナ臭くなると、予備戦力が召集される事態を招く予想が立てられます。
であれば、みすみす宣教師を帰国させるまでに油断している内に奇襲して叩く、とドラキアが決断した事は自然な流れであったと思います。事実、エルガディンは自分達が戦争でノアストーンを奪取したのに関わらず未知の勢力を警戒せず歓待するような愚を犯したのですから、ドラキアの方針は的を射ていたわけです。

しかし、イルミナがダイアロスに向かう決意をしたのは宣教師の帰国によるのではなく、キカ大陸へのイーゴの干渉がきっかけでした。
この件はイルミナ含む当事者数名だけしか確証が得られなかった件であり、イルミナ達に降りかかったイーゴの陰謀の件によりダイアロス遠征が決定したわけではありません。イルミナがダイアロスに渡ったのは、あくまで宣教師帰還後の決定に乗っての事です。イルミナ勢の目的はイーゴの阻止とノアストーンの制御、つまりエルガディンと事を構える理由は無かったはずです。むしろエルガディンにはイーゴの暗躍とノアストーンの危険を伝えて協力出来ればその方がいい。
つまりダイアロス遠征団には、目的の違う二つの勢力があったわけです。

このあたりまで掘り下げてくると、ビスク貴族の背景に仮説が立てられるようになって来ます。
ダイアロス遠征団の戦略は奇襲で定まっています。ですがイルミナ勢には別の選択もあります。遠征団内のイルミナ勢はイルミナ、アクセル、ルーチェ、ミスト、他にはいても僅かでしょう。このままではイルミナ勢も戦争以外の選択が出来ないために、航海中には脈のある派閥に調略を仕掛けた事でしょう。
アクセルでさえ手出し出来ないビスク貴族とは、イルミナ勢の打診に乗って協力する約束をした貴族ではないでしょうか?

しかし12日間戦争を阻止出来なかったと言う事は、イルミナは遠征団全てを掌握する事は出来なかった。。。


であれば、マーレ伯爵がエルガディンの文化財を持っているのは、たまたまではないと思います。ドラキア帝国も占領統治の経験が豊かな国のはずです。文化財の返還などが交渉に使える事も心得ている事でしょう。
マーレ伯爵が所有するエルガディンの文化財は12日間戦争中のどさくさに、文化財の判別がつく貴族勢によって確保されたのではないでしょうか?
イルミナ勢が遠征団主力とは目的が違うのであれば、ドラキア帝国ではすでに通貨として流通していないチップが大量に持ち込まれた理由も見えてきます。チップの元々の用途は、イルミナ勢がドラキア本国から離反して独自の勢力圏で経済を構築する状況を想定した、通貨の役割があっての事かも知れません。

であればマーレ伯爵は、エルガディンとの外交ルートを確保し、プレイヤーキャラを介した文化財返還を取り仕切り、同時にQoAコーラルとジェイドでプレイヤーキャラに流出したチップの回収を行っているわけです。
なるほど、平民出の軍人ではこの立ち回りに対抗する事は難しい。

エルガディン生産の棟梁、ゼノのもとにはイルミナからの密使が来ているそうですが、この背景で行われた外交交渉が、ビスク貴族の華麗なる生活を支える綱渡り芸、な気がします。