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2023/11/28定例会テーマまとめ

フリーテーマ、ゲーム対比メタ考察(※他ゲネタバレあり)

文責:きみえ12号

〇ゲイム業界における竜狩り

竜狩り譚をモチーフとして取り入れているタイトルは多い
moeもそのひとつと思われる
そうとれる描写は多数あるが特筆すべきは千年竜戦のBGM
ボスBGMのなかでほぼこれだけが、ボスの恐ろしさを語る曲調ではなく戦闘の勇壮さを語るような曲調になっている
スカイリムの「ドラゴンボーンカムズ」などと対比してみると千年竜戦の位置づけがわずかに覗く

SEKIROなどはでは、時の狭間のような場所で竜を倒すシーンがある
そこでは竜の涙石を入手するが、moeでも家ageで天空竜の涙を入手する
ナジャ召喚に用いるのもおそらくはオルヴァンに関わる石
赤の不死斬り「拝涙」とmoeの赤い刀型刀剣「ムラマサ」の効果は同じ「不死斬り」
ムラマサにはほかにも生命のあるなしを問わずダメを与える「吸血」効果がある
moeにおける血は原初の混沌と深い関連がある。錬金表を眺めてみよう
そして血を原初の化身を孵化させる媒介ともなる
また血といえばブラッドボーン。
恐らくはソウルシリーズとmoeはモチーフにされた物語類型がかなりかぶっている

moeではLoC討伐が一つに節目にはなるが
根源的な空間で神っぽいやつを討つのはドラゴンズドグマも同じ
それでもループしてしまうのもかなり似ている

〇竜というモチーフ

古い時代、多くの地域で水、嵐、雷、空をつかさどる羽蛇の天候神を戴いている
都市が作られ暦が整備され、ある程度天候に対応できるようになるとこの神は解体されていったのであろう
一つの時代の終わりである、
新しい主神は天や雷のイメージを受け継ぐことが多い、蛇は悪役に貶められることが多かった
ダクソの背景はこれそのもの

蛇は人より不死性を簒奪した者という位置づけは古今東西、枚挙に暇がない
この蛇物語編纂が行われたのは古い時代、おそらくは紀元前の話だろうが
現代ファンタジーでは新しい神の物語と古い時代の物語が混淆していることが多いので
わかりにくくなっていることもある

とはいえ新しい物語が古い物語を内包している入れ子構造は時代が変わるたび
何度も行われてきたことだろう
蛇はその都度、驚異的な要素を追加され続け、最強の悪役の地位を維持し続けてきた
獣の四肢、火と硫黄の息、飛翔する翼、不死の鱗、、、
moeの、原初の幼生たる蛇が長じて竜、アレサンドラとなる描写はこういった経緯が関係していると思われる
さらにスカイリムなどでは、シャウトにより意味を物理量に変換できるドラゴンは
サピエンスには扱えない厳密さでの意味の定義が可能な種族である
(シャウトの効果は使用者がその言葉に見出す意味の深さで決定される)
つまり物語の蛇とは、竜とは、その時代のサピエンスが御しきれない事象を常に簒奪し続けるキャラである

ゆえに現代フアンタジーにおける竜狩り譚とは、羽蛇の天候神の解体という最古の竜狩り譚が
その時代にあってなお脅威である要素を得たてんこ盛り竜を倒す物語に刷新され続けている共通構造を持っていると思われる
古い竜狩りが意味する時代の節目は、まさしくプレイヤーとクリエイターの物語の一つの節目
ラストシーンに、ふさわしい

~そしてドラゴンはさったのさ~

、、、これらを補強する事態として最新作をあげるなら、、、
現代最強の竜といえば、核を簒奪しメタファーとなったあれ。
上の構造を満たしていると思われる
観に行きましょう!


次回土曜日(2023/12/02)は「神の定義」の予定です。

次回水曜日E鯖 (2023/12/06)は「世界線と時間をまたぐイーゴ達」の予定です

次々回火曜日(2023/12/09)は「フリーテーマ」の予定です。