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エルアン文明研究会

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Page053 信じる神:伝説の龍

[カザヒシのメモ帳]

結局ネオクの人たちから竜神についての話がなかなか聞けずに困っていたが、 旅慣れない人に親切な女性が、少しだけ私の聞きたい話をしてくれた。

「エルガディン人達は、伝説の龍を神と崇め  島に住む竜たちを、その使者を考えているの。

 竜騎士なんて、とっても名誉なお仕事なのよ。

 だから、ネオク高原の奥にある 竜の墓場 は  決して荒らしちゃダメよ?

 神の使者が眠る、神聖な場所なんだから…」

私は少し勘違いをしていたようで、エルガディンの人は島にいる竜を信仰しているのではなく、 あくまで伝説の龍の使者という扱いだったようだ。 どちらにせよ、竜を大事にするというところは変わらないだろうが、 伝説の龍とやらは島に住む竜とはまた別の様だ。

ネオク・ラングの竜の広場にあるこの像は、 果たして伝説の龍の像なのか、それを教えてくれる人は残念ながら居なかった。

神聖な場所とされる竜の墓場も直接見ておきたい。 足の速いオルヴァンや攻撃的なノッカーが徘徊しているため危険ではあるものの、 逃げ足に関して後れを取るつもりはない。

竜の墓場へ向かおうとネオク・ラングを出ると、すぐに塔が立っていた。 そこには芸術の力で戦争を止めたというクリエイター達の憧れ、ゼノ様がいるという。 クリエイター志願でもなんでもないので恐縮だが、出来れば話は聞いておきたい。

芸術家の老人というのだから、頑固だったり気難しかったりする人かと思ったが、 実際には朗らかで人当たりの良い、ただの陽気な老人と思えるほど明るく話しやすい人だった。

「確かに、先の戦争はエルガディンの民にとっては大きな衝撃ではあったが、  ワシは全てのビスク人が憎いという訳ではない。

 何か裏に大きな力が動いているのではないかと思うほど、  エルガディンにとってもビスクにとっても、悲惨な出来事が続いたのだ。

 ワシも歳を取り、憎しみの炎を燃やすだけの力が無くなっただけかも知れんが  今こうして距離をとることで、見えてくる事もあるということだ。」

ビスクについて聞いてみると、落ち着いた様子でこう答えた。 彼はエルガディン人でありながら、ビスクにとっても悲惨な出来事とまで言ってみせた。

エルガディンの人たちは、やはりビスクの人たちのように好戦的な人は少ないようだ。 もちろんどちらも全員が全員ではないが、エルガディンはモラ族に対して元侵略者であったためか、 単にビスクが憎いという他にも、思うところがあるようだ。 エルガディンを野蛮人と吐き捨てるようなビスクの人たちは、随分印象は違ってくる。 こういう部分にも、少なからず信じる神の影響があるのだろうか?