[セレナイアの手記]
エルガディンからビスクへ、1日中歩き詰めだった私は お昼過ぎまでぐっすり眠っていた。
目覚めがあまりよくなかったのは、ちょっと汗臭かったせいかな。 まずは身体を綺麗にしましょう。
盥にお湯を張って、ハーブを漬ける。 このお湯で身体を拭くと、ハーブの香りでとてもすっきりする。
ハーブはエルガディンで買ったもので ビスクでは売っていないのだけど、たっぷり買いためてある。
もちろん、ハーブの山を抱えて旅をしたわけじゃなくて ネオク・ラングの銀行に預けたものを ビスクの東銀行で引き出してきたのだ。 どこでも使える銀行って便利!
そういえば、銀行の仕組みって考えたことがなかったかも。 お金だけじゃなくて、大きなものでも小さなものでも 預かってもらえて、しかも預けた場所とは違う銀行で引き出せる。
私はハーブの他は魔力を高めるアクセサリーや 魔法の薬なんかを少し、預けているけど 知り合いの鍛冶屋さんなんて 重たい金属のインゴットを何百個も預けている。
不思議なのは、世界に1つしかない職人の銘入りアイテムでも 同じように預けて引き出すことができるってこと。
・銀行はどんな仕組みで預けたり引き出したりできるのか
また、後をつけられたりしないか不安だけど 気になりだしたらじっとしていられない。
久しぶりに、ビスクの町を歩き回ろう!