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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
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ギルドのお仕事

[元銃弾販売員Ctanaの日記]

「飼うですって? なんでバエルウォッチャーを飼うの?」

「石を集めるためよ」 と、当然のことのように私。

「え? だって、あいつらは石を持ってないよ?」

「それを調べてるんじゃないかな。本当に石を持っているのがガープだけなのか、それとも他のバエルも持っているのか。飼いやすいバエルウォッチャーの中に石を持っている個体が居ないかどうか。居るとしたら、それはどのくらいの割り合いなのか。アルケィナが調べているのは、ギルド員に狩りをさせて確認しているのは、それじゃないのかな」

「石を持ってるバエルウォッチャーを探している?」

「うん。ガープを飼うのは難しいから、バエルウォッチャーをガープの替わりにできないか調べてるってこと」

「それって、つまり…」

「そう。つまり、バエル牧場を作ろうとしてるんじゃないかと思う。あるいはバエル養殖場ね。石を持っている個体同士を掛け合わせれば、フローティングパウダーではなくガープと同じ石を持っているバエルウォッチャーだけにすることもできるかも知れない」

「魔法を使わない、パウダーの替わりに石を持っているバエル。というわけね…」

「うん。飼いやすいガープというわけよ」 鍛冶屋さんは、ツルハシの先を地面に置いて、柄の部分に寄りかかるようにして考え込んでいる。

「だけど」 そのままの姿勢で口を開く。

「だけど、そうやって集めたガープの石をいったい何に使うの?」 鍛冶屋さんのまわりでは、幽霊たちがふわふわと動き回っている。

「ノア・ストーンを制御するための実験。じゃないかしら」 私のまわりにも、白く半透明な幽霊が浮かんでいた。動かない二人のまわりで幽霊たちだけが動き回っている。

アルケィナが、というかビスクの研究者が知りたい一番重要なこと。そして、イルミナのしようとしていること。今しなければならないこと。急ぐ必要があること。 ビスクの研究員がしていることは、つまるところ全てそれに関することだ。 ノア・ストーンの制御。それをするために彼らは研究を続けている。

 

バエルは飛ぶ。あいつらがどうやって飛んでいるのかはわかっていないけど、宙に浮かんでいることは間違いない。 会計原則という妙な名前をつけられたガープが持っている使い道のわからない石とそれを集めているアルケィナ。バエルの飛ぶ秘密が、あの石に隠されていたとしても不思議はない。

もしかしたら、ガープの石はノア・ストーンそのものではないのかもしれない。 だけど、それと似た何かである可能性は高い。 あの石は、ノア・ストーンと似た性質を持っていて、ノア・ストーンほど強い力を持っていなくて、そして手に入れるのがたやすい。 もしそうだとすれば、実験に使うにはとても適しているんじゃないかと思う。

ノア・ストーンそのものは、制御をあやまるとどんな事態を引き起こすかわからない。それに、万が一壊してしまっては大変だ。なんの確証もなく実験材料にするのはとても危険だろう。だから、ガープの石を使って実験をしている。どうすればノア・ストーンを制御することができるのか、なにをすればどういう反応をしめすのか。

「そして、ガープの石を安定供給できるように、バエルを養殖できないだろうかというわけね。飼いやすいバエルウォッチャーにあの石を作らせることができるかどうか、ギルド員を使って調べさせていると…」

「私たちが日暮れまで狩り続けても石を持ってるのは見つからなかったよね。一人や二人で狩ったくらいでは見つからないのよきっと。だからギルドの仕事にしてギルド員たちに狩らせている」

「どんな実験をしてるんだろうね…」

「さあね。ただ、私たちに教えてくれるとは思えないわ。それだけは確か」 私は、そう言って肩をすくめる。 鍛冶屋さんは、うーんと唸って腕を組んだ。