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エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
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テントの国

[セレナイアの手記]

何もない、を言い換えると 全て見える、と言える気がする 地平線まで見通せる赤い大地に雨が降ると 視界は一転して霧に覆われて何も見えない 全て見えるか、何も見えない ここでは、追うものも追われるものも対等だ

謎の追跡者に気づいた私は、ビスクの宿で眠れぬ一夜を過ごした。 東の空が白んで来たころ、私は静まり返る路地裏を駆け抜けて ビスクの真ん中に聳え立つ、古代モラ族の魔法の遺跡にたどり着く。

アルター」と呼ばれるそれは、遠く離れた土地を一瞬で結ぶ転送装置だ。 用心深く、周囲に誰もいないことを確認してから 私はもう一つの王国を思い浮かべて、遺跡の中に飛び込んだ。

次の瞬間、埃っぽい匂いの湿った空気が私の周囲を取り囲む。 半分崩れた遺跡の中に聳えるアルターは、さっきまでいたビスクのそれではない。 ネオク、そしてエルガディン王国、それが、この場所の名前だ。

遺跡を抜けて少し歩くと、岩に囲まれて、立ち並ぶ簡素なテントが見えてくる。

ネオク・ラングと呼ばれる、エルガディン王国の一般市民が住む街だ。 そして、私は追ってから逃れるために、しばらくこの街に滞在しようと思っている。

寝不足のはずなのだけど、謎の追跡者が追いかけてこないかまだ不安で気が抜けない。 市場がそろそろ開き始めたようだし、日が昇るまで冷やかすのもいいと思う。

ここの市場は、ビスクと違って結構無造作に商品を並べている。 それに、品ぞろえも料理ギルドに比べるとちょっと物足りないものがあるかな。 とりあえず、パンとミルクで質素な朝食をとりましょう。

鍛冶屋さんの店先にならぶのはもちろんインゴット(地金)やハンマー。 インゴットの表面に鋳型でつけられた花の模様はビスクと一緒かな。

魔法使いとしては、当然魔法道具屋もチェックしないとね。 立派なテントの中にお店はあったのだけど、魔法を封じ込めたノアピース、雑に積まれてるね・・・

マットの上に並べられているのが、安価な低級の魔法で 立派な箱に入っているのが、高価な上級の魔法だよね。

うーん、石の大きさや色に大きな差があるようには見えないから 魔法を封じ込めるのに、純度とかそういうのは関係ないのかも。

テントから出るとき、もう一度周囲を見回してみたけど追跡者の姿は見えない。 よし、とりあえず宿を探そうかな。

ビスクでは、エルガディン王国について散々田舎だと聞かされていたけど。 狭い範囲にいろいろ揃っていて、意外と住みやすいかもしれないよ?