本サイトはMMO「Master of Epic」の非公式ファンサイトです。
サイト内の内容はプレイヤーが独自に想像、考察した内容を含み、「Master of Epic」公式のものではありません。
また、本サイトに記載されるスクリーンショットなどの画像や
ダイアロスの世界観・固有名詞などについて以下の著作権上の注意をご確認ください。

(C)MOE K.K. (C)Konami Digital Entertainment 株式会社MOE及び
株式会社コナミデジタルエンタテインメントの著作権を侵害する行為は禁止されています。

エルアン文明研究会

毎週火曜日・土曜日 23:00~ Pearlサーバー レクスール城門南の小部屋 で開催中
誰でもお気軽にお越しください!

Page046 信じる神:元破壊の神

[カザヒシのメモ帳]

『ラル・ファク、イル・ファッシーナ』

ビスクでは、もう聞き慣れた挨拶だ。ビスクで暮らすのに、この言葉を聞かない日はないだろう。 私はビスクの街を走りながら、出会う人たちに話を聞いてみた。

イルミナ城の前に立っていたガードの女性が教えてくれたのは、この言葉の意味だった。

 ラル・ファクとは、我らの神の名。  イル は、永遠を意味する古語。  ファッシーナ は、神の御国を表しています。

 神の御国よ永遠なれ、という意味なのですよ。

先生の授業で習った通り、ラル・ファクは神の名だ。続きの意味は聞いていなかったので、初耳だった。

 はるか昔、穢れた地を清めるために、破壊神が降臨。  全ての都市を踏み潰し、人々を海へ放り投げたという。  全土を無に帰した破壊神は変化し、平和の神となる。それが、ラル・ファクと呼ばれる女神。  地上に埋めた種が人となり、ドラキア帝国の祖になったと言い伝えられている。

先生の授業でこの話を聞いてから、私はどうにもこの神様を信じる気にはなれなかった。 元は破壊神という肩書のせいか、勝手なイメージが付いているのかもしれないけど…… 今までいろいろな本を読んできたからなのか、例えば、この話に続きがあるとしたら。

「繁栄した人類は地上を穢し始め、 そして平和の神は再び破壊の神として降臨し、再び地上を無に帰した……」

こんな風に思えてならない。 だから、以前からあまりこの神様を信じたいとは思わなかった。 今は平和の神とはいっても、元破壊の神だった。 壊すものがないから、平和の神になっただけなのではないか。 そして壊すものができたなら、この神様がまた破壊神に戻らないという保証はあるのだろうか……

なんてことを、ビスクの人の前で言えるはずもないのだけど。